08神経心理学-7&8
1コマ目。前回のリベンジ項目をこなす。
その1)方向性運動減少説。原著のpdf(←Mattingley et al., 1998)を見ながら解説。
※"Nature"の論文っていうことに,あまり威力とかその意義を感じない様子の学生さんたち。
その2)失行DVD。今回は上映できました。
※授業には大変有用でした。人によっては釘付けだったみたい。
この授業を3学期開設にしたかいがあると思うほど。
その3) 「壊れないように」,抑制気味に。意識的抑制。注意的制御。
前頭葉性行為障害の話と
(“前頭葉性-行為障害であって,前頭葉-性行為障害ではない”),
Liepmann,Geschwind,Heilmanグループの失行「説明」と,
失行・前頭葉性行為障害などの損傷部位の話をざっと流して。
そこまでで一コマかかりました。
昼休みにプリント印刷。
2コマ目。今日の話題「注意障害」。
古典的な教科書にはあまりまとまって書かれていないところなので,あちこちからつまみ食い的に。
・注意は遍在。あまねく。
・教科書的な「認知心理学」に詳しい人々に対しては,
出力側の注意(制御)を理解してもらおう。
・標準注意検査法CATはもちろんですが,APTというトレーニングについて。
詳しくなかったので,授業準備しながら学習する。
- 「訓練課題」と(pre-postの)「検査課題」を別物にする,という点は大事でしょう。
検査課題としては,PASAT and/or TMTを使うのが一般的なようです。
・直接的訓練が注意障害には有用であるという知見が多いですね。
でも,その他のアプローチも。
・CATのいくつかの検査課題を受講生のみなさんに体験してもらう。
- Position Stroopは,ちゃんとStroop効果があるみたい。半数程度の人々には。
- PASAT1秒条件はやっぱり...難しいですな。
※こういうときに,がぜん張り切って課題をこなす人々がいる。
一気に覚醒水準が上昇するというか。
・メカニズム以降は次回年明けに。
やっぱだんだんずれ込んできた。時間的には20分ほどの分量かしら。ねじを巻こう。
次回の「記憶」を圧縮気味に準備しよう。
自主休講なみなさんが多かった。寒いし年末だし。教室にいる人数が見るからに少ない。
縦軸に出席者数,横軸に授業回数をとると,
きれいに系列位置曲線のようになるだろうと思われる。
*
毎回出席票で出席を取っているので,
だんだんとみなさんそれぞれの署名を見慣れてきました
(↑代筆っぽいのはそこはかとなくわかります,という意味です)
(&「単純接触効果」で,なんとなく親近感も沸いてきました)
*
今日の一冊 → (は適切なものが思いつかないのだけれど),
むしろ前回挙げるべきだったかもしれない,『半側空間無視の診断と治療』を。
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