081228[bx2][mz1]特性不安と注意と怒り表情と恐怖表情と
081228[bx2][mz1]-2 trait anxiety; angry face; fearful face
Anxiety predicts a differential neural response
to attended and unattended facial signals of anger and fear
表情(恐怖,怒り,ニュートラル)ふたつと家ふたつを同時呈示するような刺激布置で,
教示によって顔に注目するか家に注目するかを変化させる。
そのような状況で,表情の種類,注目の程度(attended/unattended)によって
扁桃体の活動がどう変化するか。
→「怒り」表情に「注目している」とき(「恐怖」「ニュートラル」に比べて)右扁桃体が,
「恐怖」表情に「注目していない」とき(「怒り」「ニュートラルに比べて)左扁桃体が,
それぞれ賦活して,
その活動量は特性不安得点と有意な正の相関を示していた。
ちなみにFNEというsocial anxietyの尺度もとっていて,その得点でコントロールしても
以上の結果は支持されるし,性差を考慮してもやはり支持された。★
イメージング研究でもSTAIはよく使われるようになったというわけです。
横軸にTRAIT ANXIETY(のような尺度得点)を,
縦軸に脳部位の賦活量をとってプロットして相関を,
というのは最近よく見かけるスタイルですね。
「どの脳部位が」だけではなく,
「どの脳部位が量的にどの程度」活動しているか,
個人差を取り込みつつあるということでしょうか。
もともと十分に個人差のありそうなコンテンツ・領域の研究においては,ですけど。
そういう論文を私が好んで読んでいる,ということでもありますけど。
*
★reviewerの指摘を受けて後から追加して分析してみたけどさ,という雰囲気が
なんともプンプンする書きっぷりでした。いやいや追加したオマケ的な。
真相はわかりませんけども。
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