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07 janv. 2009

090107[mz3]情動表出の個人差

090107[mz3]-1 emotion expression
Individual Differences in Emotion Expression:
Hierarchical Structure and Relations with Psychological Distress

情動表出に関するあれこれの説があるので,
多種類の質問紙のデータをとって探索的に因子分析しちゃおう系。
(=参加者はかわいそう系)

7因子が抽出された。
 1:感情強度 Affective Intensity
 2:表出へのアンビバレンス Ambivalence about Expression
 3:ネガティブ情動の開示 Disclosure of Negative Emotions
 4:情動の開示 Disclosure of Emotions
 5:感情喪失の開示 Disclosure of Lack of Affect
 6:ポジティブ情動の表出 Expression of Positive Emotion
 7:秘密の保持 Secret Keeping
   ※「開示」というのはすなわち言語的に,の意。
  
高次の因子は2つ。
 [A]:情動制約 Emotional Constraint (因子4の低さ,因子2・7の高さと関連)
 [B}:情動表出 Emotional Expression (因子1・3・4・5・6の高さと関連)

で,階層的な重回帰分析によって,
General Distress:因子2・7から正の影響,
Anxious Arousal:因子2・7から正の影響,
Anhedonic Depression:因子7から正の,因子5・6から負の影響がみられた。
などなどという結果。
(canonical correlation analysesの結果は略;その分析のことよく知らないので)

総じて,
 1)情動表出の個人差は7因子ある。
 2)高次因子の「情動制約」のほうが心理的症状との関連が深い。

情動表出の個人差,の研究って
大変そうだなあということが,よくわかりました。

やっぱり「秘密の保持」は
心理的によろしくない影響を及ぼすのだということも。

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