090107[mz3]情動表出の個人差
090107[mz3]-1 emotion expression
Individual Differences in Emotion Expression:
Hierarchical Structure and Relations with Psychological Distress
情動表出に関するあれこれの説があるので,
多種類の質問紙のデータをとって探索的に因子分析しちゃおう系。
(=参加者はかわいそう系)
7因子が抽出された。
1:感情強度 Affective Intensity
2:表出へのアンビバレンス Ambivalence about Expression
3:ネガティブ情動の開示 Disclosure of Negative Emotions
4:情動の開示 Disclosure of Emotions
5:感情喪失の開示 Disclosure of Lack of Affect
6:ポジティブ情動の表出 Expression of Positive Emotion
7:秘密の保持 Secret Keeping
※「開示」というのはすなわち言語的に,の意。
高次の因子は2つ。
[A]:情動制約 Emotional Constraint (因子4の低さ,因子2・7の高さと関連)
[B}:情動表出 Emotional Expression (因子1・3・4・5・6の高さと関連)
で,階層的な重回帰分析によって,
General Distress:因子2・7から正の影響,
Anxious Arousal:因子2・7から正の影響,
Anhedonic Depression:因子7から正の,因子5・6から負の影響がみられた。
などなどという結果。
(canonical correlation analysesの結果は略;その分析のことよく知らないので)
総じて,
1)情動表出の個人差は7因子もある。
2)高次因子の「情動制約」のほうが心理的症状との関連が深い。
情動表出の個人差,の研究って
大変そうだなあということが,よくわかりました。
やっぱり「秘密の保持」は
心理的によろしくない影響を及ぼすのだということも。
「 02. MIND 【心】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 120514[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-3(2012.05.14)
- 120506[mz1] Behav. Res. Ther. 50-06(2012.05.06)
- 120506[mz3] そういうWebサイトのプロフィール画像で赤い服の女性は…(2012.05.06)
- 120425[mz1] J.Behav.Ther.Exp.Psychiatry 43-3(2012.04.25)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires