08神経心理学19&20
最終回。
「神経心理学の応用的側面」という,
事前の(学期前の)予定では時間調整でつぶれる計画であったおそれのあったところ。
応用的側面ということなので,
脳損傷例というところから少し離れて,
シラバス通り,精神疾患(統合失調症,気分障害,不安障害),
および発達障害(学習障害,注意欠陥多動性障害,自閉性障害)の
神経心理学的・神経科学的研究の側面について。
前半の時間は,あまりそういうことにお詳しくないであろう方々のために,
簡単な予備知識をつけてもらうためのレクチャーを
(よく考えてみますと,この授業は「臨床心理学領域」の科目のひとつであるから,
ある意味ではふさわしいのかも)。
*
後半の時間は,,,もう話すことがない,
いや,みなさんが次年度1学期開講の
「神経心理学演習」に出てもOKなほどに,知識と英語力を有しているか,
その度合いを測定するために,
「神経心理学英書講読」にしてみた。
(出典は,こちらの)pp. 419-426,およびpp.443-450。
ちょうど項目が上記の6個でしたので(だから事前に入れ知恵したわけで),
6班に分け,各班に1項目ずつ割り振り,
20分でチームで読んでもらい,各班5分ずつ発表するという,
先学期の例の「心理学英書講読」スタイルをほぼ踏襲。
時間が短いぶん,負荷は高そうだったが,各班人数は多かったからまあそんなもんか。
→結果。なんともすごいことに,全班必要十分な量を,ほぼ時間内に発表されました!★
※これはすごい。「遂行機能」十分ですね。見倣いたいくらい。
パラグラフリーディングでいけてました。
※しかも「マイク片手に賢さも(賢そうに,かもしれない)」存分に発揮。
※こんなにおできになるとは...これまでの授業はなんだったのでしょうか。
もしかすると,私が下手に授業するよりも,
今回のように英語文献渡してグループで読んでもらった方が
学習が進んだのではないか...
と思ってしまいさえし,いささかへこむ。
※もう,どんな神経心理学研究論文が来ても,そしてそれが英文であっても,
へっちゃらなんですね。そうですかそうですか。
※このあたり,ふつうに授業をするほどには,「教科書的な」定説はそれほどないし,
局所症状のみでは捉えきれないというところも,理解していただけましたかしら。
つまり,教育的配慮,でもありました。
ということで。
「最後の授業」っぽくなく最後の授業を終了。
本日の配付資料やパワポは,ございません。
★「褒め殺し」ではありません。本心本心。
*
あとは来週の,試験だけですね。さて,どんな問題にしましょうか。
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Commentaires
毎度出席を取っていたのですが,
20コマ分の出席点をフルに得た人は31人だった。
ひとり,学籍番号氏名未記入の人がいた。
Rédigé par: m0ch1 | 28 févr. 2009 07:35