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27 mars 2009

090327[bx2]「視覚的」認知スタイル vs. 「言語的」認知スタイル

090327[bx2]-2 cognitive styles; fMRI
The Neural Correlates of Visual and Verbal Cognitive Styles

Vervalizer-Visualizer Questionnaire(VVQ)という質問紙を用いて認知スタイルを,
WAIS-IIIの「言語理解」群指数と「知覚統合」群指数によってそれらの能力を測定された
被験者が対象。
MRI装置内では(オリジナルなタスク?)
Picture-Picture,Word-Wordの類同性の判断を求めるような課題を遂行。

→ "Visualizer"は紡錘状回,Word課題もvisualにやっていて,
  "Verbalizer"は縁上回,Picture課題もverbalにこなしているようだ。
  もちろん,尺度上の得点と,これら領域のactivationの量には相関がみられている。

 WAIS群指数で測定される「能力」とこれらの脳部位の活動には相関はみられない。

「認知スタイル」そのものの研究としては,面白いところをついていると思う。

同じ課題を課していても,「やり方」が異なれば活動する脳部位・ネットワークも異なる,
ということは,話としてはもちろん理解するけれど。

しかしそういうことを言い出すと,けっこう厄介だよなぁ。
次のようなことを考えるので。

1) 「やり方」が複数あるのかどうかを,事前にbehavioralにチェックできるなら,
  しなくてはならない。
  オリジナルなタスクを考案したとしたら,それだけでひとつの「心理学研究」になってしまう。
  しかも,結果的に「やり方」に関して,はっきりした結論がでないかもしれない。
2) チェックできないのであれば,脳活動データによって,
  なんらかの方法で「分類」しなくてはならない。
3) この論文のように,分類するのにあらかじめ適した基準のようなものが想定されていれば
  それでやってみればよろしい。だが,
4) そんなのがなければ「分類そのものをどうやって行うか」の外的基準がないので...
  クラスター分析とか?? →→ 被験者たくさん必要。

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