『白』
帰りに書店に立ち寄り,この本を買ってみる。
今年度,
東京大学の国語の問題としても,
早稲田大学文学部の国語の問題としても出題されたらしい
(そういうことって,これまでにもあったのでしょうか?)
どんな本なのかと思って。
興味津々。
それに,
かっこいい本だ。
なんと,
裏から読むと,(本の半分は)英語だった...
英語問題としても,どこかで出題されていたりして。
*
かつて,同じ著者の『デザインのデザイン』という本を読んだことがある。
*
今日は,
青,赤,白と,
カラフルな日だ。
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Commentaires
読み終えた。
造りだけじゃなく,文体までかっこいい。
ので,そういうかっこいいフレーズを抜き書きしておこう。
『不在は存在を希求するために時として存在よりも強い存在感がある。』
(p.003)
『白は時に「空白」を意味する。色彩の不在としての白の概念は、そのまま不在性
そのものの象徴へと発展する。しかしこの空白は、「無」や「エネルギーの不在」で
はなく、むしろ未来に充実した中身が満たされるべき「機前の可能性」として示さ
れる場合が多く、そのような白の運用はコミュニケーションに強い力を生みだす。』
(p.038)
『 未知化は白に通じている。白とは混沌に向かう力に逆行し、突出してくるイメー
ジの特異点である。それは既知の混濁から身をよじり、鮮度のある情報の形として
くっきりと僕らの意識の中に立ち上がる。白とは、汚れのない認識である。いとし
ろしき様相の具現、情報の屹立した様を言う。いとしろしき様相はいとしろしき認
識を呼び起こす。「分かる」とは「いとしろしき認識」そのものではないか。既知化
し、惰性化することは、意識の屹立がおさえられ認識の泥沼に沈むことである。その
泥沼から、まっさらの白い紙のような意識を取り出してくることが「分かる」という
ことである。』
(p.076)
Rédigé par: m0ch1 | 21 mars 2009 23:45