090413[bx1]"heterotopagnosia"
090413[bx1]-1 heterotopagnosia; pointing disorder; grasping; body knowledge
Heterotopagnosia: When I point at parts of your body
autotopagnosia(自己身体部位失認)に対する,「他者」身体部位失認とでも名付けるべき
症状を呈した3例のケーススタディ。
身体部位の呼称,ownershipの理解などはおおむね良好なのに,
1) 他者の身体部位を指示(pointing)するときに誤る;自己身体部位は誤らない
2) 写真・絵・人形での成績は良好で,検査者や第三者の身体部位指示で成績不良
3) 「他者」の身体部位を指示すべきなのに「自己」身体部位を指示してしまう
4) 指さすことはできないのに,正しく「つかむ」ことはできる。
3例のoverlapping lesionは,左POjunction(BA19)。
(+1例は左insula,2例は右insula)。
自分のはOKなのに他人のはダメ。
つい自分を指さしてしまう。
指示は誤るのにつかむのはOK。
なんとも不思議な症状ですね。
"pointing"がcommunicative functionであって,
その障害だという病態機序モデルを提案してますが。うーん。
*
不思議な症状といい,
機序がいかにも仮説的なところといい(←ひねり出すのに頭使ったでしょう),
ケーススタディ神経心理学の醍醐味っぷりいっぱいな論文だと思いました。
「 01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-08(2012.05.15)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires