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22 mai 2009

神経心理学演習09-11

伊藤くん担当。

Self-serving confabulation in prose recall
(文再生課題における作話症患者の自己奉仕的バイアス)

作話患者に対する実験的検討。
統制された文を聞いてもらい,後に再生する際に,どのように作話が生じるかについて,
群(作話症群,作話のない健忘症群,統制群)×感情価(ポジティブ,ネガティブ,ニュートラル)
×参照(自己,他者)の3要因の分析で検討。
アイデアユニット数,感情評価,作話表出数が従属変数。

  参照とは,文章が「あなたが・・・であったと想像してください」=自己参照・
  「誰それが・・・であった」=他者参照,ということ。

作話症患者×ネガティブ×自己参照文想起における感情価評定が,有意にポジティブ寄りに
なっていた,というのがメインな知見。


作話を,患者本人のエピソードに依拠せず実験的状況で検討した点,
作話の内容がどのように歪むのかを明らかにしている。

脳損傷のない人々にも見られるような自己奉仕的バイアスが,
誇張された形で生じるのだという解釈。

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