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29 mai 2009

神経心理学演習09-13

中條さん担当。

Patients with Parkinson's disease learn to control complex systems
via procedural as well as non-procedural learning

(パーキンソン病患者は複雑なシステムを,手続き的にも非手続き的にも学習できる)

教科書的には,「パーキンソン病患者では手続き的学習の獲得障害がみられる」
ということになっているが,様々な研究の結果は全然一貫しておらず,
障害あり,とする結果もあれば,障害なし,とする結果もある。

解釈はさまざまにできるが,本研究では,複雑なシステムの学習を,
a) 手続き的学習で(自分で操作する),
b) 非手続き的学習で(操作はせず,観察する)行い,その結果を統制群と比較した。
学習の成果は,
1) 入力を実際に操作して,目標とする出力状態に近づけるテスト
2) 入力と出力の関係を,declarativeな知識として表出するテスト
で測定した。

1)のテストは,a)もb)も,PD群と対照群の間に差はない=学習できている。
2)のテストは,a)もb)も,PD群と対照群の間に差はある=「学習した成果をdeclarativeに表出できない」
また
1)のテスト成績と2)のテスト成績の間に相関はみられない。

その課題自体が
"Water Purification Tank Control"と
"Ghost Hunting Control System"というフクザツな課題でありましたし,
背景知識というか予備知識が必要な,

難しめな論文でした。

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