「ダイヤル回して手を止めた」感じ
歌番組で,小林明子が「恋に落ちて」を歌っていた;おいらでも歌える。
娘はきっと「ダイヤル回す」の意味がわからないだろうと思い,
図解で昔のダイヤル式電話の電話のかけかたを教えてあげた。
Qというアルファベットみたいなダイヤルで,
右下の「、」の上,反時計回りに1から0までの「指を入れるところ」がある。
番号の数字のところに指を入れ,ひっかかるところまで時計回りにダイヤルを動かし,
ひっかかったら指を抜き,
ダイヤルが元の位置に戻るまでまつ。
そして次の数字のところに指を入れ...
(以下,番号のすべての数字についてこの操作を繰り返す)
※言語化しにくい手続き記憶をむりやり言語化する,よい例かもしれない。
(『「0」や「9」が多い番号では時間がかかるんだね』と言っていたから,
かなり正しく教えられた,気がする)
*
「見たことないでしょ?」って聞いてみたら,しかし,あるという。
「ちびまる子ちゃん」とか。マンガで。
なるほど。
マンガの世界の話なんだな。
電話してみようか,やっぱりやめておこうか。
もちろんその時点での,「行為を開始するかしないか」の意思決定の迷いは,
いま,ケータイのメモリを使って電話するときでもあると思う。
しかし。
身体動作的にダイヤルを回し始めてみたものの,
さらにしばしの逡巡のうえ,途中まででためらい,結局電話できなかった...
といった感じの「行為の中断」的な切なさ。
ケータイ世代のみなさんには,
もはやどういうことなのかわかってもらえないのかもしれない。
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Commentaires
フォーリンラブ、というと、
私が連想するのはその歌ですが、今はきっと
男女2人組芸人のネタが結びつくんだろうな・・・
実家で黒電話からプッシュ式に切り替えたのは
たしか高校生くらいの時ですよ。
日曜昼間のラジオ(文化放送)のリクエストに
姉と2人でハマった時期がありまして、
一生懸命ダイヤルしても、市外局番からの
アクセスは非常に不利で、毎週撃沈していました。
Rédigé par: ハラサチコ@私も歌える | 11 mai 2009 23:12
私が小さい頃は、実家の電話がダイヤル式でした。
懐かしいです。ちゃんとダイヤルしたこともありますよ。
携帯だと少ない操作で電話がかかってしまうから、
その動作に及ぶまですごく躊躇するんですよね。
ダイヤル式だと、確かにダイヤルしている間に気持ちが揺らぎそうです。
ちなみに、アガリ症の私はどこかに事務的な電話をかけるにしてもこのような状況に陥ります。
ものっすごく緊張するんです…。
Rédigé par: いちかわ | 12 mai 2009 17:15
ハラサチコさん
> 一生懸命ダイヤルしても、市外局番からの
> アクセスは非常に不利で、毎週撃沈していました。
だよねえ~。
我が家は高3のお引っ越しまで黒電話でした。
なんか茶の間にあって,
ヒミツの話はできませんでした。
Rédigé par: m0ch1 | 12 mai 2009 22:02
いちかわさん
小さい頃,ね。
いまふうの感覚でいうと,ダイヤルしている間に・・・というのは,
メール打ってたけど途中までで送信しなかった/できなかった,
みたいなものでしょうかね。
それならあるでしょ?
僕はあるよ。最近でも。
Rédigé par: m0ch1 | 12 mai 2009 22:06