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05 juin 2009

神経心理学演習09-15

大倉くん担当。

Dissociation in response to methylphenidate on response variability
in a group of medication naïve children with ADHD

(ADHD児メチルフェニデート投薬群における反応変動にみられる解離)

ADHD児の,持続性注意課題における反応時間の変動に対して
メチルフェニデートの投薬がどういう影響を与えるかについての検討。

タスクは,画面上に1から9の数字が出現し,3以外の数字の時はボタン押し(Go試行),
3のときはボタンを押さない(No-Go試行)。

お手つきエラー(commission),押し忘れエラー(omission),
平均反応時間,RTの線型回帰,RTの標準偏差,
そして
高速フーリエ変換(FFT)スペクトラムの
fast-frequency AUS(FFAUS)とslow-frequency AUS(SFAUS)を★。

健常児のデータとも比較。

→投薬前と,投薬開始6週後の上記指標のうち,
 おてつきエラー数とFFAUSは減少して改善がみられたが,
 押し忘れエラー数,反応時間の標準偏差,SFAUSは変化がみられなかった。

ていうことで,リタリンによって,
このタスクのすべての指標で改善させる効果がみられるわけではなく,
タスクのある側面のみを改善させるような効果が示されたことになる。


★私も神様じゃないので,何でも知っているわけではない→いまいち原理に明るくない。
 ただ,このFFAUS/LFAUSってところ以外は,比較的わかりやすい話だったかもしれない。

 *

この手の持続性注意課題では,
大学生でも変動そのものがばらつく(けっこうな個人差が存在する)ことは
既にかつての卒論研究で経験しているので,受講生のみなさんには,
このタスクを使って何か卒論で研究してみない?
とけしかけてみる。

 *

授業の後,
commission/omissionエラーと「注意」機能のコンポーネントとの対応についての質問に
うまく答えることができず,いささかへこむ。


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