神経心理学演習09-18
佐藤さん担当。
“I Know What I Like”:
Stability of aesthetic preference in alzheimer’s patients
(「私は何が好きか,自分でわかっている」:アルツハイマー患者の美的好みの安定性)
※追記しました(2009.6.14)※
芸術鑑賞ということに関わる研究。
アルツハイマー患者群に,絵画カード8枚を1セットとして3セット☆呈示し,
好みの順に並べてもらう。
それを2週間後にもう一度繰り返し,好みの順番が変わるかどうかを検討する
(あわせて,神経心理学検査成績との関係を検討する)。
→結果。
アルツハイマー患者群でも,健常群と同程度に好みの順番を再現することができた。
=安定性は高かった。
2回目のテスト時点で,1回目に呈示された絵画の再認テストは患者群で成績不良であったが。
また,順位変化の程度の高さと,MMSE得点,DRSという認知症評価スケールの総合得点には
有意な負の相関がみられた。
☆Table 2に,使用した絵画の作者と作品名,それからカテゴリーが記載されているのだが...
いまいち教養不足の私(と受講生諸君)には,ほとんどどんな絵なのかわからず難渋する。
PicassoとかMiroとかMondrianくらいしかわからない。
カテゴリーは具象画(representational),
疑似抽象画(っていうの?quasi-representational),
そして抽象画(abstract)。
*
アブストラクトに
"This should encourage caregivers and family to engage in arts appreciation activities with patients"
とあるのですが,それがなぜ,もしくはどういう側面で勧められるのか私にはよくわからなかったのですが。
受講生のおひとりに,こういうことなんじゃないですかと教え諭される。
...なるほど。そういうことですか。
*
次回2限が最終回の予定。
ついでに書いておくと,今回この時間,久しぶりに受講生全員が揃った回でした。
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