研究室研究会(卒論生)090601
教育実習は3週間あるので,今週もおふたり。
Attentional bias to angry faces using the dot-probe task?
It depends when you look for it
dot-probe課題で,表情写真で...ということでこの論文。
表情呈示100msのときと,500msのときでは,注意バイアス(選択的注意か回避か)が
かわってくるかということと,呈示される表情の視線の方向が影響を与えるか(Langtonらしい)。
・表情の視線の方向の影響はみられなかった。
・被験者の不安を測定していない!ということと,呈示時間が被験者間要因と
いうことで...当初の研究目的が違ったのか?と思わされた。
・「バイアスの解釈を明瞭にするためにneutral-neutralのベースラインをとって解釈する」
というアイデアは重要だな。いただき,というところか。
・で,写真はどうしようか,アプリケーションはどうしようか,という実際的な意味で本質的なところに
入りつつある。
『心的外傷はいかにして解離現象をもたらすか 神経生物学的視点も含めて』
(「こころの科学136/11-2007」)
ちょっと目先を変えて,「心理学的仮説」ではなく「神経生物学的基礎」を
(私に合わせてくれているのでしょうか)。
・隔離化detachmentと区画化compartmentalizationの話。なるほど。
前者は,離人症,体外離脱経験や自己像幻視など。右角回の過活動とか!?
後者は,知覚運動機能が正常なのに,解離性健忘や転換性障害,解離性同一性障害とか。
ヒステリー性麻痺は,基底核-視床系の活性抑制とか!?
・Sierraら(1998)のモデルは,心理学的にも検討できるかも。不安,という要素を入れる。
・感覚的には,「正常な解離」と神経生物学的モデルは親和性が高く,
「病的な解離」と(のみ),心理学的な仮説の入り込む余地があるような気がする
→神経生物学的モデルの方が,説明できる射程範囲が広いんじゃないかと。
・あまり知らなかったので勉強になりました。
来週は,久しぶりに個別にお会いすることにしました。
院生の方の研究会も,今週木曜はしますけど,
来週は久しぶりに個別にしようかと思っている。
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