NPJC090702
期せずしておふたりともイメージングスタディ。
Neural correlates of self-evaluative accuracy after traumatic brain injury
頭部外傷患者が人格特性語群を(1)自分にあてはまるか判断,(2)ポジティブかネガティブか判断
をしているときの脳活動を測定。
→内側前頭前野の賦活。TBI群では,右側頭極,前部帯状回,脳梁膨大後皮質なども。
PCRSという尺度の自己評価と他者評価のズレの大きさと,右背側前頭前野の賦活が負の相関。
などなど。
→→内側前頭前野と右背側前頭前野を含むネットワークが,自己参照的内省に重要。
病態失認にも絡むかも。
・司令官=左脳,偵察兵=右脳,というアナロジー(byこの本★)をマクラに。擬人化は良い手法らしい。
否認や抑圧や防衛機制や作話...
・メタ認知の問題があるとか,病態失認のある人々に対する認知リハってあるの?どういうの?
Neural systems mediating field and observer memories
例のこれ。
自伝的記憶の想起において,first-person/field perspectiveで想起するときと,
third-person/observer perspectiveで想起するときの脳活動の違いについて。
→三人称的視点での想起では,両側島,左M1/S1などの活動が減少する。
→一人称的視点での想起では,辺縁系の活動が増加する。
→→想起時の視点の違いには,単なる情動性の強さだけじゃなく,
(三人称的視点での想起では)physical, emobodied-selfのdisembodiedってことがあるかも。
・そういう知見は,ご自分の研究に役立てられそうでしょうか?
・社会不安の人々は,三人称的視点を取りやすいと教科書的には言われているが,
その不安を軽減させるために,実際たたいたりさわったりするってことが
neuroscientificに意味あるのかもしれない。
来週はなし。その翌週は開催予定。
*
★関係ない連想で,ここにでてくる「あまのじゃく」という文字に注意が固着してしまった。
この間,どこかで私,あまのじゃくなんだと言われたもので。
※その点は内側前頭前野と右背側前頭前野の名にかけて,否定はしない;
自他評価の一致※
この本によると,あまのじゃく=“右脳”(←好きな言い回しじゃないけど)なんだそうで,
総合すると,私は“右脳型”人間ということになるのか(笑)
左もつながってるはずなんだけどな...だからこの点は,認めないですよ断じて。
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