NPJC090723
なんでまたこの論文にしたのかは聞きそびれたが,チャレンジャーだな。
PTSD患者と,(トラウマティック経験はしたけれど)non-PTSD者と,
健常対象群で,トラウマ関連刺激の再生とか情動処理に違いが生じるでしょう,
ということを,主としてERPを用いて検討した。
ところ,いくつかの特徴が明らかになった。
*
という論文なのだが,
いかんせんEEGだのERPに関する知識がほとんどなく
(私自身,誰かに教えてもらった経験がないし,測定経験もないですから!)
P300はまあともかく,
LPC(late positive complex)だの
iCNV(initial negative contingent variation)だの
tCNV(terminal negative contingent variation)だのが
何を表す指標なのかを論文や
(今日は自室での開催でしたので)そのあたりの棚にある本をひっぱりだして解読する作業。
結果がどうこうの前に,そういうところをみんなで。
で,まだよくわからないところが多く時間ができたらもうちょっと読むけれど,
なんか「勉強した」感いっぱいの1時間でした。
・そもそもなんでそういう話をしたいのに,EEG/ERPなんだ?というところから。
・declarative/non-declarativeという区分が,一般的な記憶区分と違うような?
・PTSD群で,トラウマ特有の(事実)記憶の想起には低下はみられなかった;
しかしWMS-Rは「言語性記憶」や「注意/集中力」で低下が(「視覚性記憶」の低下はない)。
・P300はF4やC4(これが右半球だということが知識的にすぐにはわからん),
LPCはF3やF4(左右前頭葉)でamplitudeが大きい。
tCNVは,右半球で小さい。とか。。。
アミちゃんとカイくん(ヒポくんというのもどうかということで;うみくんでもいい)の関係,
というよくできた擬人化アナロジー!なかなかリアルだ。
アミちゃんがどういう状態かによって,カイくんの様子も変わってくるのだ。
...扁桃体の活動状況で,海馬の働き具合が修飾されるということなんですが。
両面的だよね。
*
来週は,大学説明会というイベントのため(出番があります)休会で。
次回は8月6日。
...大学説明会といい,8月という日付といい,
夏休み期間はもう折り返し地点間近。ふぅ~
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