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05 août 2009

090805[mz1]抑制はダメで受容はイイのかをちゃんと研究してみる

090805[mz1]-1 emotion regulation; suppression; acceptance
The consequences of effortful emotion regulation
when processing distressing material:
A comparison of suppression and acceptance

リンショーの世界では,(不快)情動の抑制suppressionはあまりよいことではなく,
受容acceptanceするというのがトレンドで(この論文では'zeitgeist'で),
ACTとかDBTとかMBCTとかいう技法が開発されてきている。

でもそれは本当なの?実証的に検討してみましょう,という論文。
EDAやHRなどの生理指標までとっているし,
直後の効果も長期的な(1週間)効果もとっている。もりだくさん。


→おおざっぱな答えとしては,「抑制」は言われているほど悪い効果を及ぼすものではなくて,
 情動や記憶(一週間のintrusion/一週間後の自由再生)をdown-regulateできる。

 (逆に言えば,「受容」がそんなにもてはやされる理由もない)

こういう科学的な姿勢というのはいつも大事なんだと思います。

流行っているから,とかではなくて。

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Commentaires

この記事を見て,外傷体験やそれにまつわる感情を語らせることが必ずしも良い結果を生まないというお話を思い出しました。
http://www.employment-studies.co.uk/pdflibrary/bps2000_ptsd.pdf
語らせた方がフラッシュバックの回数が多かったり,その記憶がいつまでも残ることもあるそうです(記憶を再活性化させるんだから当然だ)。
最近,このあたりのネタは考え込んじゃいます。

Rédigé par: MACer? | 06 août 2009 14:13

ご紹介ありがとうございます。また少し異なる視点からのお話ですね。
「受容」の問題だけでなく,「表出」の方も。


この手の「抑制」研究ってやっぱりthought suppression→rebound
(シロクマのことを考えるな)
っていうのを下敷きにしているわけですが,
必ずしもそうじゃないですよね。
thought は emotion と違うし,
thought は imagery とも違うから。

Rédigé par: m0ch1 | 06 août 2009 22:39

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