090904[bx2]"Updating"と"Refresh"の神経基盤
090904[bx2]-1 WM; Update; Refresh; Maintenance
Similar and dissociable mechanisms for attention to internal versus external information
論文タイトルからは,別のことをあれこれ考えたのですが。
次々と単語が視覚提示されるが時々手がかり刺激として,
1) ▲▲▲▲▲▲が出たら,その次の画面に表示される単語と,頭の中に覚えている単語を置き換える
(Updating)
2) ●●●●●●が出たら,その前の画面に表示された(既に表示されていない)単語を思い返す
(Refresh)★
ブロックで。
そのようなかなりシンプルな★★WM課題遂行中の脳活動を測定して,
共通メカニズムと別々メカニズムを分離しましょう。
提示される単語に注意を向けるのが「外的情報への注意」
頭の中に覚えている単語に注意を向けるのが「内的情報への注意」ということ,らしい。★★★
→結果。あちこちactiveになるんだが,特に
共通要素:両側前頭皮質,SMA,頭頂皮質 ← 情報に焦点を当てるというプロセスのネットワーク。
U >R :右前頭皮質,両側後方の視覚皮質領域
U < R :左DLPFC,左側頭皮質,両側下前頭皮質
★
これを「リフレッシュ」と呼ぶのがどうもね,しっくりこない。
根拠(先行研究)はこれが挙げられている。
★★シンプルなはずなのにタスクのコンセプトを,読んで理解するのに少々時間がかかりました...
なんかわかりにくい。
★★★
1)のタスクも2)のタスクも,内的情報も外的情報も存在し,
タスクに応じて注意を振り向けるわけでして,
「内的情報へ注意を向ける」ときの脳活動がどこで/いつ生じるのかとか,
「外的情報へ注意を向ける」ときの脳活動がどこで/いつ生じるのかを
明らかにしているわけではないように思える→論文タイトルどうなんだろう。
*
で,これに関連するような話は,研究室研究会とか個別で(特に去年)何度も聞いたような...
目的的に,「意図的に中身を変えるための機構の研究」という方向になってきたら,
役に立ちそうな方法かもしれない。
提示単語をあれこれかえることを考えれば,応用範囲も広がるでしょう。
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