090905[mz1]ガン患者の社会的比較に与える神経症傾向の影響
090905[mz1] social comparison; neuroticism
Neuroticism and responses to social comparison among cancer patients
これから放射線治療を始めようという患者さんたちは,
ストレスが高く,また不確かな状況におかれるため,社会的比較をしようという欲求が高まる。
比較の対象は,他の患者さんたちということになる。
そこで他の患者さんの情報を聞いて(「社会的比較」を行って),
気分がどのように変容するか。
「どんな情報を入手するか=どんな点を比較するか」によって相違が見られるかを
実験的に検討した。
そして,それがパーソナリティによって強弱つけられるかを,神経症傾向の高低でみる。
既に治療を経験した別の患者ふたりの会話テープ,中身は
[emotion type] / [procedural type] / [coping type]の3タイプ
を聞かせる前後の,ネガティブ気分の変化を測定。
→神経症傾向が高い患者群では,
・コントロール(テープ聞かない)条件に比べて
procedural type / coping type でネガティブ気分が低め。
・coping type はemotion typeよりもネガティブ気分が低め。
なんでもかんでも「感情に焦点を当てれば」いいというものではない。
どんなパーソナリティの持ち主かによって,適切なケアのあり方はかわってくる。
*
ふだんあまり目にとまらないタイプの論文ですが,
上記2点,気になったので。
「 02. MIND 【心】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 120514[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-3(2012.05.14)
- 120506[mz1] Behav. Res. Ther. 50-06(2012.05.06)
- 120506[mz3] そういうWebサイトのプロフィール画像で赤い服の女性は…(2012.05.06)
- 120425[mz1] J.Behav.Ther.Exp.Psychiatry 43-3(2012.04.25)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires