7年半
知り合いになってちょうど7年半になる,
前のクラス担任の時のクラスにいた,
今は院生のおふたりとちょっと話す機会がある。
本日黄色い雑誌が送られていたので,
そろそろ決まっているかと思いホームページで確認してみました。
25日に掲載されていたのですね。
で,私のお役目は2日目の午後のシンポジウム,
2時間半÷(5人+総合討議&時間調整で1人分換算) = 25分
くらいと考えてよろしいのでしょうか??
かんじで,少々ため息まじりモードです。
このあとおいおい何か書きますでしょうけど。
あと,大学のマシンのFirefoxの調子がイマイチで,
3回もフリーズした。なんでだろう?
お問い合わせのあった,イベントについての返信。
そちらのご都合というのもお聞かせ願いたい。
& 10月の最終週の後半は,私は学会出張で札幌に行かねばなりませんが。
お土産のお菓子をいただきつつ,
月末でご異動の方からのメールに返信する。
写真添付で。このイベントの。
「リベンジ」の機会が与えられるまで(いや,むしろ,そういう機会をぜひ設けよう),
我ら精進してスキルを磨いておこう。
来週どこかで時間の都合つきますか,というお問い合わせ。
私の生活時間と彼の生活時間のなかで都合をあわせることができるのは,
週のうちでギリギリ2時間だけだということが判明する。
しかも,お互いややムリをすれば,の話。
そのことにまずは驚く。
彼(というより彼ら)の時間のことはなんとなく想像できるところがあるわけだが,
私の時間のことも(公表しているのも含めて),いや,時間のなさのことも想像してほしいと思ったり。
9時半から11時過ぎまで。
まずは,「基礎実験」と同じプロトコルでSCRの変化を,彼でも確認。
(研究「実践」演習ですからね)
*
その後,論文。
『嫌悪状況下の心理的,生理的反応に及ぼす対処行動の効果』
(行動療法研究第24巻第2号(通巻46号)1998年9月)
"effort-distress"次元に関して,特にSCLがdistress次元に関わることが示された。
*
さて,この後どうしましょうかという話で。
実験計画でも立ててみましょうか。
+あれこれの授業での発表とかレポートの話とか。
院生のおひとりと相談。
次のステップのための「きまり」があるんでね。
やるべきことはあれこれやっているのだから,
果報は寝て待てか,
もしくは
首を洗って待てか,わかりませんが。
次のやるべきことやら何やらを少し話し合う。
本部棟会議。
(回数が昨年度より減った分),議題やら報告やらが増えたので,
結局2時間以上かかりました。
少しスタイルの変わったところがあり。
必要があっての発言(報告的)と,
必要だろうという発言(提案的)してみました。
※前回お知らせしたつもりの「時間変更」が伝わっていなかったようでして。
別の時間に一度来室されたそうで(私はそのとき,同じフロアの別室で別のことをしてました)
● 副題に 一体何を調べようとしているのか がついたレジュメ
・ そういうドキドキしちゃうのはやめてください。ってのはウソで,
先行研究→「しかし・・・」→「そこで・・・」の再確認。
・ 予備調査面接のなかみ。
これをどう尺度項目案にしようか,というテクニカルな話。
・ 「慢性的」なのを聞くか,もっと「状態的」なのを聞くか。
そうそううまく分離できないけれど,「過去の経験」をひとつ挙げてもらう形式か。
・ 他に絡ませる質問紙について。あれやこれや。春日の図書館に行ってきてちょうだい含む。
・ (これは私の側の)GHQとかCHIとか「健康調査」系の調査。
● SuperLabで刺激作ってみましたのデモ。
・ あとは写真をホンモノにして,条件をあれこれ設定したら行けそうですな。
・ 「ランダム化する」のが,ソフトウェアの操作としてわかりにくかったとのこと。
12時15分から,17時50分頃までかかりました(3限~6限,時間通り)。
D班。
冒頭スペシャルゲストによる特別講義&実習。
その後,個別に被験者してもらう実験を。
課題内容は,他の班の人に漏れてしまうと不都合なので書きませんが,
(D班メンバー諸君も秘密にしてほしい)
SCR測定コミの実験実習をしております。
業務連絡です。
いずれも着弾してます(泣)
明日の実験実習の準備ができ次第
(あるいは,明日の実験実習が終わりましたら)
拝見しますので...
いましばらくお待ちください。
090927[mz1]-1 schizotypy; emotional Stroop
Positive schizotypy scores correlate with left visual field interference
for negatively valenced emotional words:
A lateralized emotional Stroop study
lateralized 情動ストループ課題で,
schizotypy傾向の高い群ではネガティブ語が左視野に提示されたときの
色名口頭反応が遅延する(affective interferenceの増加)。
→高schizotypy傾向者は,ネガティブ感情処理に(左視野→)右半球が
より強く関与している。
090926[bx1][bx2]-1 amygdala; personal space
Personal space regulation by the human amygdala
心理学基礎実験,別の班では「パーソナルスペース」の実験していそうですが...
何かのネタになるでしょうか。
両側扁桃体損傷患者(症例S.M.)では,同性の被験者が近づいてくるときの
最も好ましい距離は0.32±0.02m
(20名の健常対照群では0.76±0.34m; range=0.44-1.52m)。
もっと近づいても,「全然不快ではない」というratingをするらしい。
これとは別に,健常者8名を対象にfMRI実験も行われていて,
スキャナのすぐ近くに実験者がいると感じているときに(「遠くにいる」と比較して),
両側扁桃体の賦活が見られる,というデータもともに。
別の学会で秋田に行く妻とともに家を出る。昨日と同じ電車に乗る。
今日はプログラム・予稿集持参。
午前の一般演題セッションは,「情動障害」→「認知症3」(の最初だけ)
→★→「記憶障害」(の最後だけ)→「注意・ワーキングメモリ」
★ 今は山形におられる先生から,なんともマニアックな興味深い企てのお誘い。
(と「10月シンポのことでプレッシャー」)。
& スパルタ指導教員に泣かされる隣の院生さんの研究のその後の展開。
そして「不安」は測ろう。教員には反抗しよう,理論武装して。長期的スパンで。
...という雑談など。
ちゃんと学会のもうひとつの機能である「研究者間の情報交換」しました。
もちろん,聞いたいくつかの演題について,あとでこっそりあれこれお尋ねしたりもしました。
特別講演2は「社会脳研究と自閉症:マインドブラインドネス・壊れた鏡・視線忌避」。
千住先生のご講演を聴きに。よくわかりました。
抑制の効いた感じで。
あと,笑いをとっていたのが「犬のあくび伝染」で,そういうところも含めて
英国紳士風でした。
ランチョンセミナーは(本日は出席してお弁当とお茶を頂戴する),
C会場で池淵恵美先生の「統合失調症の認知機能リハビリテーション」。
認知機能リハが「認知機能改善」だけじゃなくって「生活障害」改善に向けて行われるという
ことがわかりました。
そこまでで「早退」。
通勤するくらい近いと,大学に戻ってしなくてはならないことも発生したりする。
丸善にて選定で一冊だけお持ち帰り指定したのは
『アナログ研究の方法』(杉浦義典先生著)。
私が今でも,以前のように「臨床心理学演習I」という授業科目を担当していたら
必ずや教科書に指定するでしょう。
学部生・院生が「研究として」臨床心理学的テーマを扱おうとするなら,
こういう路線・こういう方法論がむしろ王道路線・ファーストチョイスであるべきであり,
そういう方法論をこそしっかり学習するべきであり,
むしろこの時期には「必要不可欠」なんだということが
当たり前のこととなる日がやってきてほしいと,
切に切に願っています。
やる気を見せて朝7時台の電車に乗ったものの,プログラム・予稿集を家に置き忘れる...
到着してすぐプログラムを買う(2,000円)。
午前の一般演題セッションは,
「前頭葉症状」→「半側空間無視」(後半)→「失認」(前半)→「失行」...と,
私としてはきわめてオーソドックスな会場に。
特別講演~ランチョンセミナー~総会の間はちょっと脱出して,
「オアゾ」丸善に。
校費購入で7冊選定(うち1冊はお持ち帰りであとは配送)。
会長講演は「Luriaとロシア学派」。
会長先生のお話はやや難しかったと思うのだが,
「抑制過程重視」と「力動的★局在論」ということについて,歴史的背景から
なんだか少しわかった気がする(だってちゃんと読んだこと,やはりあまりありませんので)
継次/同時処理のこととか。「力動的」の意味とか。機能系とか。
★心理療法の「力動的」とはイミが全然違います。
☆たぶん我が国においては,会長先生の教室は相対的に「テスト」に力点が置かれていると
思われているんじゃないかと思いますが。Luriaはきわめて「定性的」な人だった,という話。
特に,Luria-Nebraskaというテストバッテリーがアメリカで作られたときに,
Luria先生はだいぶネガティブ評価だったという話は印象的。
(実際のところ,これをそのままバッテリーとして使っている人なんて見たことないんですけどね)
シンポジウム1「大脳皮質正中内側部構造(Cortical Midline Structure)の謎」
狙いはよくわかります。注目されていて,
かつこれまでシンポで扱われたことのない脳領域ですから...
なかなか面白くて勉強になることもありましたが,
シンポジスト6人中4人が終わったところまで会場におりました。
...全体討論は(時間的に)ありましたか?
どうまとまった/まとまらなかったのでしょう?
090922[bx2]-3 imitation; action preparation; action observation; action production
Dissociating networks of imitation
"independent component analysis"(ICA)という手法を使って
intransitive(abstract gestures) / transitive(object-related actions)模倣の
脳内メカニズムを明らかにしよう。
→
4つのネットワークを見いだす。
(1) action perception
(2) motor preparation, action production
(3) working memory出し入れ関連
(4) 「アフォーダンス」と行為のダイナミックな統合(object-related actionのときだけ)
どこって,全部書き出すには複雑でして。
See Fig. 2 / Table 1。
090922[bx2]-2 emotion regulation
Sex-related differences in neural activity during emotion regulation
IAPSのポジティブ画像を見てポジティブさを↓下げ,
ネガティブ画像を見てネガティブさを(ポジティブ側に)↑上げる★という制御中の脳活動。
男女で共通の部分と,異なる部分。
● ネガティブ画像後の制御
【男女共通】左前部帯状回の活動↑
【男性はさらに】左DLPFC,左外側眼窩前頭回,右前部帯状回の活動↑
● ポジティブ画像後の制御
【男女共通】左背内側前頭回の活動↑
【男性はさらに】左外側眼窩前頭回の活動↑
*
で,女性の方がうつになりやすいということを説明できるかもしれない,という流れ。
090922[bx1]-2 semantic aphasia; naturalistic object use
Exploring multimodal semantic control impairments in semantic aphasia:
Evidence from naturalistic object use
multimodalな意味性「失語」患者の,"non-verbal"な物品使用の検討。
→低下している。
とりわけ,「系列的動作」★において"toying"とか"perseveration"エラーが多い,と。
090922[bx2]-1 developmental dyscalculia; spatial working memory
Dysfunctional neural network of spatial working memory
contributes to developmental dyscalculia
Corsi Block Tapping test様の課題遂行中の脳活動をfMRIで測定して,
14人の発達性計算障害(DD)児と健常対象児の脳活動を比較。
→DDで,右IPS,右insula,右下前頭葉の賦活が低下している。
右IPSの活動量と,この課題(および数唱-順唱★)成績との間には正の有意な相関。
090922[bx1]-1 SART; right inferior frontal
Lesion neuroanatomy of the Sustained Attention to Response task
Ssustained Attention to Response Task(SART)☆に関わる神経基盤を
患者群のパフォーマンスと病巣解析の結果から考察しようと。神経心理学的。
☆画面に1から9の数字が出てくるが,(たとえば)3のときだけ反応せず(No-Go),
その他の数字のときにはボタン押しなどで反応する(Go)課題。持続性注意課題。
44例が対象。
お手つき(commission)エラー率,見逃し(omission)エラー率,反応時間変動性,
エラー後のslowing,の4指標と脳損傷部位の関連が検討された。
→
右下前頭回損傷…お手つきエラーの増大。
右下前頭溝の中央1/3領域の損傷…エラー後のslowingが少ない。
他の2指標には「局在的」意味づけができない。
ということで,この課題(とりわけふたつの指標)は,右前頭葉の機能状態をみていることになろう。
090919[mz1]-1 weight-related teasing; binge eating
Weight-Related Teasing Increases Eating in Binge Eaters
「体重に関するからかい」を受ける人物が登場するvignettesを読むと,
その後にもともとむちゃ食い傾向が高い群は,
クッキーを(実験1),
キャンディーを(実験2)多く消費する。
090919[mz1][bx2]-1 amygdala; VMPFC; trait anxiety
The Structural Integrity of an Amygdala–Prefrontal Pathway Predicts Trait Anxiety
amygdala-VMPFCの"fractional anisotropy"の値が高い人ほど,
特性不安の値が低い(r = -. 515, p < .05)。
小学校の運動会。
昨年は学会(日心@札幌)で見に行きませんでしたので,
「2年ぶり」ということです。
やっぱり種目としては,
騎馬戦とか,組体操とか,大玉送りとか,そういう古典的なのが
見ていて面白いです。
(特に大玉送りで,子どもたちが自分たちの近くで送る「前」,
そして送った「後」にぴょんぴょん跳ねている姿を見て,
なぜかこちらもうれしくなった)
A→B(ここ)というルートを利用して,
Aの状態を推測してみるための仕掛けです。
(意味のわからない人にはさっぱり意味のわからないであろうエントリで恐縮ですし,
それにのってここにやってきた人にも恐縮です)
水曜日の「2時間のお役目」のまとめを拝見して議論。
今度予定されている「2時間のお役目(のお目付役というか?)」のことであれこれ議論。
*
それぞれが持つスタイルは大事にしたい。
で,私が考えることとあなたが考えることは同一ではない。
まして「誰かが言っていること」とか,「どこかに書いてあること」とか,
「こういうものだ」というあなたの思いこみとは,相容れないところがたくさんある。
ディスカッションであって,説教ではありません。
そう思っているのだけれど,
立場上(役割上),説諭的スタイルになることはやむを得ない。
...納得できるところだけ,受け取ればいい。
意外なことに...
しかしそういう日もたまにはあっていいと思う,
「この1週間何してたの報告会」。
みなそれぞれ,それぞれの日々の経験が
将来に役立つときがあるといいですね。
Visual processing of moving and static self body-parts
090510[bx1]-3の論文です。
読めば読むほどわからなくなる。
peripersonal/personal neglectとか,
anosognosia for hemiplegiaとか,
それ関連の,personificationとかmisoplegiaとか,
教育的に。
でも現象は興味深いし,
あれこれ考えるのは楽しい時間。
「ご意向を承りたく存じます」という,お伺い文書を受け取る。
昨年「任ぜられた」ばかりなもので,なんのことかわからず
開封前の封書の表書きを見ていかなるお伺いかと思ったのですが。
役員および委員会委員は,いつから任ぜられたかに関係なく,
3年間の任期なんだそうです。
部屋におりましたら,院生さんのひとりがふらっとやってきて,お話しする。
良い話...の方は,
あちらのニーズにも合うところがあるようですから,
こちらの都合/予定/状況込みですすめるといいなと思います★
折り合いの話...の方は,
「資源をどのように有効活用するか/分割するか(?)」の話しであって,
なかなか折り合いをつけるのは難しいのですが,
当面の解決策を。
(でも「他の資源に目を向ける」も当然アリですね)
「褒めて伸ばすタイプ」...戦略なのか/心の底からそう思っているのか議論☆
090916[mz2]-1 attention; executive function; working memory; cognitive control; multitasking
Cognitive control in media multitaskers
もちろん "multitask" という言葉に反応したゆえのチラ読み。
慢性的に media multitasking (←それを測定するための質問紙で)している人は,
そうでない人と比較して認知的コントロール能力が異なっているかどうかが検討された。
タスクはかなりオーソドックスな,
The filter task, AX-CPT task, 2- & 3-back task, Task switching。
→
総じて言うと,heavy media multitaskersは,コントロール力が低下している。
・ 無関連な外部刺激・内的な記憶表象による干渉を受けやすい
(ディストラクタが増えるほどパフォーマンス低下)。
・ 3-back課題におけるfalse alarm rateの増大。
・ "switch cost"の増大(時間がかかる)。
『恐怖学習過程に及ぼすイメージ訓練の阻害効果の検討』
(行動療法研究第27巻第1号(通巻51号)2001年3月)
それを読んで議論しました。
「分化遅延条件づけ」というところがなかなかわかりにくかった。
午前中,2A105という部屋で「演習」と「実験準備」。
「スペシャルゲスト」を神様かと思う。
あれこれの測定がかなりスムーズに。
※ 装置も相手を見て機嫌を変えるんだろうかと思ってしまうくらいに。
さて,では再来週から開始の実験は,何をしてもらいましょうかね。
(余裕をかましている場合ではないのですが)
090915[mz2]-1 sighing; breathing behavior
Why do you sigh?
Sigh rate during induced stress and relief
ねぇ,どうしてため息なんてついているの?
と問われたような気がしまして。
想像の世界の理想的な彼女に タイトルに。
● 実験デザイン,の具体的なところで。
...要因と水準はこうであるから,各セルに入る試行数をnとするとかけ算で
こうなるけど,そうすると実験時間がだいたいこうなるから...
...実験参加者の集中力の持続,という要因もコミで考えましょうね。
● さあ質問紙作り始めたぞ。
...VASにするか,n件法質問紙にするか,最後の悩みどころ。
(折衷案もあわせて考える)。次回までのお題。
● ぎっくり腰(で欠席)。
...心身症のあらわれ,ではないですよね(笑)お大事に。
...というメールのやりとりする。
次回は再来週。もう9月終盤。
そして本日は,だいたい卒論提出日の3ヶ月前,ということになる。
何が一番うれしいかというと,
iTunes上で,iPhoneアプリをどこに配置するか
動かしながら自由に動かせるようになったところですかね。
これ,iPhoneだけでやろうとするとページをまたがせるのがけっこう難しくて。
ほんと,それ用のアプリでもできないかなと思っていた矢先でした。
なんで心読まれてんのかとさえ。
この本です。
流し読み気味ではありますが読了。
「俗説、インチキ、疑似科学……に、さよなら。」
という帯にあるようなスタイルで全章進行。
さよならするには,
こんな風に研究は行われていて(方法論),
こんな結果が得られている(データ/エビデンス)から,
こういう風に考えられるだろう(論理),という3点が重要ですが,
新書らしからぬほど,ちゃんとしているように思われます。
各章冒頭の著者の「ご経験」と,
各項の終わりに挿入されたりしている,
たいそうあっさりばっさりとしている「寸評」みたいのが,
他の本にはない面白さかもしれない。
クール。
090912[bx2]-1 imitation; mirror neurons; response inhibition
The Brain's Intention to Imitate:
The Neurobiology of Intentional versus Automatic Imitation
誰かの行動を観察すると,(ミラーニューロンシステムの働きによって)その行動を模倣する★
なんて,ふだん実際のところ
私たちは全然していない
そのような自動的な模倣は抑制され,必要がある場合に意図的に模倣をする,
というのが自然である。
そこで,そういう自動的模倣(を抑制する)/意図的模倣をする,の脳内基盤を探りましょう,
という論文。
fMRIとTMSで。
→
(Fig. 5のキャプションを読むと...)
● 自動的模倣の抑制
右の中下前頭皮質→右運動前野,
右運動前野→両側頭頂皮質・頭頂間溝領域((→右運動前野にフィードバック))
という流れで「反応抑制」。
● 意図的模倣
右運動前野→左(前頭-頭頂)弁蓋
という流れで「gating」=反応抑制度合いの調整によって☆。
本日,「旅費計算書」なるものが駒場から送られてきた。
4月~7月の非常勤,14回往復の
交通費支払いに関するお知らせ(→ではなく「確認してね」書類)。
給料そのものは毎月支払われていたのですが,
なぜか交通費だけは学期終了後にまとめて払われるシステムになっている。
実際のところはそれだけ持ち出しになっているわけで
貸し借りがゼロになるだけのことだが,
それだけ一括して振り込まれると,きっとうれしいな。
090911[mz3]-1 Big Five; cognitive complexity
The Big-5 ± 2?
The impact of cognitive complexity on the factor structure of the five-factor model
"Goldberg's 100 Unipolar Big Five Markers"というビッグファイブ系の
9件法質問紙への,708名の大学生の回答をもとに。
あわせて,認知的複雑性も測定(CARTっていうテスト)。
全データを一括してPCAするとスクリープロット→5因子
認知的複雑性の高い群を同様にPCAすると→7因子
認知的複雑性の低い群を同様にPCAすると→3因子
(中間群は5因子)
090911[y][bx1]-1 BPD; EF
Selective deficit in executive functioning among
patients with borderline personality disorder
境界性人格障害患者47名(vs.健常対象群35名)に対する
神経心理学的検査(注意,遂行機能,言語性長期記憶,視覚性長期記憶,全般性認知能力)。
→遂行機能の選択的障害。
● 発表した → 意見もらった → 見てきた → これからの研究は
...という,日心発表してきてよかったね話。新しいアイデアがいくつか。
・メンタルリハーサル/準備をする人・しない人をわかつポイントは,
結局のところメタ認知能力(あるいはそれと何かの交互作用)だったりするのか?
ストーリーとしてもスジが通るかもしれない。☆
・成功/失敗という達成基準のようなものがある程度はっきりするなら,
「対人関係」への応用も利くかどうか。
・もう少し具体的にいえば,恋愛(特に初期の)とか。
“DPスタイル”,“SOスタイル”(これらのたとえは,妙にわかりやすい)の。
ほんとに研究してうまくいったら,Yセンセがやさしく教えてくれる,らしい。
・根本的にこのDPコンセプトを好きじゃないっていう人も★。
● 「ワークショップ」のお知らせ。9/27で,ちとここからは遠方ですが。
● 「現在、途方にくれています。」という告白(ボヤキ?)で始まる研究資料。
・資料の作り自体が「らしくない」と言われまくってた。
そんなこんなで ◎必要だと思うこと をいくつか考えてみたという。
・その②に挙げられた点については,別紙にちゃんといつもらしい追加資料も
こっそり準備されていたりもする。
・「セルフ・コントロール」あれこれ。でも行動の出力調整みたいな話より,
キミの研究は,選択肢がある状況で意思決定decision makingがなされるときの
決まり方の問題なのでは。
・決める,という場合だけじゃなく,(なんとなく)決まる,という場合もあろう。
・そういう意思の階層性とか,順番のような,高尚な話も。
● こちらのシンポジウムに行ってきた?
・簡単にご報告。前回先輩★に言われたことを根に持っていて覚えていて,
それに対する証拠資料を提示。
・人それぞれ,ではある。当然。
・「心理相談」のようなことはもちろんあっていいが,
それだけでは現実的に解決しがたい諸側面があるときに,
「予防」として私たちにどんな行動ができるだろうか/社会でどのような対応が可能であろうか。
箱根みやげという豆腐クッキーをみんなでいただく。
カロリーメイト風だった,たしかに。
今気づきましたけど,090909は数字のならびが良いですね。
090909[mz1]-1 mood-congruent memory; memory bias; depression; dysphoria; sadness
Memory for emotional faces in naturally occurring dysphoria and induced sadness
悲しさを誘導された被験者が,呈示される表情写真の感情を判断する課題,後に再認課題。
それが抑うつ傾向の高低で差が生じるか
(悲しみ表情の記憶バイアスが存在するという先行研究がある)。
→抑うつ傾向高群では,悲しみ表情・中性表情の感情判断課題で成績が低下していたが,
再認課題では悲しみ表情の再認成績が良好であった(実験1)。
(実験2)抑うつ傾向の低い参加者に対する気分誘導で,ネガティブに誘導された群で
同様の結果。
090909[mz1]-2 rumination; distraction; social anxiety
Impact of rumination versus distraction on anxiety and maladaptive self-beliefs
in socially anxious individuals
反芻と気そらしが,社会的評価場面における不安の高さや不適応的な自己信念に及ぼす影響。
→社交不安の程度が高くても低くても,反芻群では不安が高い。
社交不安高群においては,その不適応的な("unconditional")信念が持続する。
090909[mz1]-3 disgust; interpretation bias; eating disorders
A disgust mood state causes a negative interpretation bias,
but not in the specific domain of body-related concerns
嫌悪気分が(とりわけ身体/体重に関する)否定的解釈バイアスに与える影響。
気分誘導は嫌悪・不安・幸福・中性の4通りあって,参加者はいずれかに割り当てられ,
誘導後に曖昧シナリオを読んであれこれに解答させられる。
→嫌悪気分が誘導された条件でも,別に身体/体重に関する否定的解釈バイアスが
生じるわけではなかった。摂食障害傾向の高低を考慮しても。
090908[mz3]-1 concealment; social exclusion; marital quality
Living Together Apart:
Perceived Concealment as a Signal of Exclusion in Marital Relationships
なんとなくタイトルの「表現そのもの」が気になったものですから。
後で自分で思い出せるように,今日会ってお話した方々との会話,
手がかりだけ順不同で。
・ 「こころ」というより「症状」。
自分で言ったのだけど...そうかと思う。何か考えるときの基本単位。
(優先順位付けのことでいらした方に)
・ 「共感」について問われる。
それを私に聞きますか。
そこはかとなく手強そうな感触。その相手。
・ 「内諾得ました。フフ。」と言われる。
人を配置する側面を有するお仕事は,苦手っちゃあ苦手なんですが。
しますよ。少々変えたいところもあり。来年度から?
・ 「背景情報」を。
ほー。そんなウラ事情が。意欲減じる方向ですよね,お互い。
(別件でお見えになった先生から)
・ 「タイミングと量」。
そういうことに答えることが求められていることであり,
そうでないことに答えることは求められていない。
しかし,求められていることにこれぞという「正解」はない。
・ 「この情報は必要か」。
学ぶことは,コンテンツよりも形式だったりする(コンテンツ軽視というわけではないが)。
そういえばなんでgmailアドレス(で携帯でも読む)ご存じなんだっけな。
これなんですけどね。
企画者 兼 話題提供者様のお話。
「その刺さりあった針だか棘だか」
刺さりあわないようなら,絡めないもん。
こちらは常に針とか棘とか仕込んでおきたいですし,
相手の針やら棘やらにも目を光らせておきたい。
刺されっぱなしにならないように。
これね。
この間,名字的にフィットしている院生さんが飲んでいたのを見かけて気になって。
「冴え渡る」と言われたら飲まずにはいられない。
→感想。
たぶん弁当か何かのおともにはいいだろう。
お茶だけ飲むなら,ふつうの爽健美茶のほうがいいかもしれない。
夏休みあけ2学期初回。
今学期月曜日は間歇的に「インストラクター」業が入るので,曜日時限変更(→火曜日2限)。
中間発表会の日付の確認。
● タイミング良く本日 SuperLab が入荷したが。
それはもうちょっと後回しで,そのとき用の質問紙を確認。
被験者募集のお知らせのことと。
● DESとDEX
私と彼女の「勝負」の原点(原典)である,"私サイド"のこちら↓
The relationship between executive functioning and dissociation
(以前書いたことがあったのですね;
忘れるためにこのblogを書いていることを再確認&外部記憶に頼らないともうダメだ)
もう,データ取るばかり。
● 予備面接を,もう少しとりますという宣言。
ある心的状態(とそうでない状態)についての予備面接ですが...今週がんばってもう少し
やるそうだから(そのように宣言されたから),見守ろう。
・研究の目的の再確認。
岩手のおみやげ,小岩井農場のクッキーと南部せんべいを頂戴する。
どうもありがとうございます。
ガイダンスにちょっと顔を出しただけですが,
ようやく2学期の授業が始まりました。
とはいえ,実働は9月下旬から。
今期,第6コースから第8コースに移動になりまして,
「情動の生理的学的測定」担当です。
受講生の皆様にお願いしたことは,
「清らかな心で,今学期をお過ごしくださいますように」
090905[mz3]-2 facial attractiveness
A dual-process account of female facial attractiveness preferences:
Sexual and nonsexual routes
顔の魅力選好におけるdual process説,というのを提唱してます。
女子大学生が男女の顔写真を見て,魅力度を評定する。
non-sexualというのはイコールaestheticでholistic processingと。
sexualなのはfeature-based processingと関係があるってことらしい。
(女性の顔写真評定ではそういうことはみられず)
男性の顔写真評定のときに。
090905[mz3]-1 IAT; associative learning; attitude change
How to like yourself better, or chocolate less:
Changing implicit attitudes with one IAT task
IATをタスクとして行うと連合学習が生じて潜在的態度が変容しちゃうんだよ!論文。
具体的には,
潜在的なself-esteemと,
潜在的な"Milka"vs."Haribo"(お菓子)の好み。
諸刃の刃的ですな。
090905[mz1] social comparison; neuroticism
Neuroticism and responses to social comparison among cancer patients
これから放射線治療を始めようという患者さんたちは,
ストレスが高く,また不確かな状況におかれるため,社会的比較をしようという欲求が高まる。
比較の対象は,他の患者さんたちということになる。
そこで他の患者さんの情報を聞いて(「社会的比較」を行って),
気分がどのように変容するか。
「どんな情報を入手するか=どんな点を比較するか」によって相違が見られるかを
実験的に検討した。
そして,それがパーソナリティによって強弱つけられるかを,神経症傾向の高低でみる。
既に治療を経験した別の患者ふたりの会話テープ,中身は
[emotion type] / [procedural type] / [coping type]の3タイプ
を聞かせる前後の,ネガティブ気分の変化を測定。
→神経症傾向が高い患者群では,
・コントロール(テープ聞かない)条件に比べて
procedural type / coping type でネガティブ気分が低め。
・coping type はemotion typeよりもネガティブ気分が低め。
たぶん20時台終わり頃に55万アクセスに達しました。
ケータイに,その人からメールが来るのは珍しい,
そういうひとからメールが来たので返事を打っていたら,
それまでパソコンで書いていた「クレーム対応」記事が
(Nortonの更新かなにか?勝手に再起動して)
きれいさっぱり消えてしまった。
なんらかの妨害意図が働いたのかしら。
090904[bx3]-1 connectivity; parietal; frontal; parieto-frontal
Statistical Analysis of Parieto-Frontal Cognitive-Motor Networks
気の遠くなりそうな方法と,Hierarchical Cluster Analysisによって,
頭頂葉-前頭葉の認知-運動ネットワークを分析しましょうという論文。
primate brainでの神経解剖学的諸論文がソース。
で,覚えておけるような結果だけかいつまんでいうと,
頭頂葉は4クラスタ(PARd, SS, PARv, PARml),
前頭葉は6クラスタ(PMd, M1, PMv, CING, PFCv, PFCd)が見いだされ,
connectivityは
PMd ←→ PARd
10% 19%
M1 ←→ SS
34% 15%
PMv ←→ PARv
14% 9%
PFCv ←→ PARml
5% 5%
などといったことが示された(Fig. 2; p. 1914)
090904[bx2]-1 WM; Update; Refresh; Maintenance
Similar and dissociable mechanisms for attention to internal versus external information
論文タイトルからは,別のことをあれこれ考えたのですが。
次々と単語が視覚提示されるが時々手がかり刺激として,
1) ▲▲▲▲▲▲が出たら,その次の画面に表示される単語と,頭の中に覚えている単語を置き換える
(Updating)
2) ●●●●●●が出たら,その前の画面に表示された(既に表示されていない)単語を思い返す
(Refresh)★
ブロックで。
そのようなかなりシンプルな★★WM課題遂行中の脳活動を測定して,
共通メカニズムと別々メカニズムを分離しましょう。
提示される単語に注意を向けるのが「外的情報への注意」
頭の中に覚えている単語に注意を向けるのが「内的情報への注意」ということ,らしい。★★★
→結果。あちこちactiveになるんだが,特に
共通要素:両側前頭皮質,SMA,頭頂皮質 ← 情報に焦点を当てるというプロセスのネットワーク。
U >R :右前頭皮質,両側後方の視覚皮質領域
U < R :左DLPFC,左側頭皮質,両側下前頭皮質
2学期はじまりましたんで。
● 「実験2」の相談。
あれこれ考えるとなかなかいろいろなポイントを考慮する必要がありますな。
・とりあえず,群分け=分散分析系でなく,重回帰分析とか共分散分析とかしてみましょうか。
・質問紙はオーソドックスに。新しいのはプラスアルファ的役割で。
● 日心発表を見聞して自分の研究に「使える」か?
おおいに関連するけどそのままではどうなんだろう?という点のディスカッション。
ではどうしたらいいか,あれこれディスカッションする(倫理的配慮のところも込みで)。
◎ その他,京都へ行っていた人々は,研究的「みやげ話」を。
あれが面白かったとかどうだったとか。
水曜日はPNASの"Psychology""Neuroscience"のところをちらっと見ますが,
今号,
いつもはたんに"Psychology"となっているところ,
"Psychological and Cognitive Sciences"というカテゴリーになっている。
サイエンスであることは(ましてこの雑誌に掲載されるようなのなら)間違いないであろうが。
"Cognitive Science"を入れたいが独立ではしんどいので
既存のPsychologyと合体した名称にしたとかなんでしょうか。
どうでもいいといえばいいけど,謎。
「2時間の会議」。
(予定では1時間だったような;でももうそういうものだと感じている)
「2時間のお役目」。
(その後30分弱,関係の方とお話しを)
その後,
「1時間ほどご相談など」
(福砂屋のカステラとか,茂木一口香/ビワゼリーのおみやげ頂戴する)。
足し算すると5時間ですな。
090902[mz2]-1 abstract concepts; body-specificity hypothesis; embodied cognition/valence
Embodiment of Abstract Concepts:
Good and Bad in Right- and Left-Handers
アブストラクトくらいしか読んでいない(だってJEP-GEN論文なんだもん)。
良い(ポジティブ)は右手右空間に,悪い(ネガティブ)は左手左空間に,
というのは右手利きのひとの場合で,
左手利きのひとはその逆,
良い(ポジティブ)は左手左空間に,悪い(ネガティブ)は右手右空間に,
というバイアスがある。
つまり,
高度に抽象的な概念であっても,利き手という知覚運動基盤が絡んでいるという,
"body-specificity hypothesis"(著者提唱)をサポートする結果。
090901[mz2]-1 action semantics; semantic knowledge
Action Semantic Knowledge About Objects Is Supported by Functional Motor Activation
アブストラクトしか読んでいない(だってJEP-HPP論文なんだもん)。
"action semantics"に関する実験心理学的な4実験。
道具のつかみ方(正誤)と,作用を与える場所(正誤)を変える刺激を用いている。
結果は...マニアックな人だけ(かなり少数派だと思いますが),アブストラクトか全文読んでください。
・ "body-related objects"/"world-related objects"って言い回すのか。ふーん。
・ visual semanticsとは別。
action semanticsはfunctional motor activationによってretrieveされる。
090901[mz1]-1 self-esteem; stressful event; depression; diathesis-stress model
タイトルのような考え方を,「ストレス脆弱性モデル」(とか素因ストレスモデル)というが
(この研究では,"self-esteem buffering hypothesis"と呼ばれている),
それを3つのlongitudinalな研究で検証。
結果としては,
低自尊心→抑うつ,
ストレスフルな出来事→抑うつ,というパスはあるが,
低自尊心×ストレスフルな出来事→抑うつ,ということはなかった(interactなし)。
さらに,
ストレスフルな出来事←→抑うつ,という双方向的な関係はあるが,
低自尊心とは一方向的(低自尊心→抑うつ)。
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