« 第一弾(の修正)と第二弾を | Accueil | 研究室研究会(院生)091001 »

01 oct. 2009

NPJC091001

How do cognition, emotion, and epileptogenesis meet?
A study of emotional cognitive bias in temporal lobe epilepsy

いつもと違って Neuropsychologia でも Cortex でもなく,
Epilepsy and Behavior
必要があってというか。

側頭葉てんかん患者31例を対象に,
情動的負荷が側頭葉てんかんの発作の誘因になるかどうかと,
注意バイアスの検討(脅威語を含むemotional Stroop課題とDot-probe課題)。

31例中17例は,情動的負荷が誘因によって発作が生じると考えていた。

その17例の男女比は4:13で,非情動誘因型14例(8:6)に比べて女性が多い傾向。

emotional Stroopでもdot-probeでも,情動誘因型では注意バイアスがみられた。

発作が情動によって誘引される度合い(の自己報告)と,
Stroop干渉の間には強い正の相関(r = .71),
Dot-probeのcongruency-effectには中程度の相関(r = .50)。

 *

あれこれディスカッションする。

特にその相関値の大きさは,なんでしょう。

「情動への気づき・注意の強さ」みたいなものがあって,
発作が情動によって誘引される度合い(の自己報告)にも,
Stroop課題における脅威語への注意バイアスにも影響を及ぼすとかいう「解釈」もありかな。

 *

側頭葉てんかんにもいくつかのタイプがあるとすると,
これらの課題の成績によって「気をつけること」を心理教育できるかもしれない。
発作焦点による違い,かもしれない。

よく知らないところなんで学習しました。

|

« 第一弾(の修正)と第二弾を | Accueil | 研究室研究会(院生)091001 »

01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事

03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事

Commentaires

L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.

TrackBack


Voici les sites qui parlent de: NPJC091001:

« 第一弾(の修正)と第二弾を | Accueil | 研究室研究会(院生)091001 »