NPJC091001
いつもと違って Neuropsychologia でも Cortex でもなく,
Epilepsy and Behavior
必要があってというか。
側頭葉てんかん患者31例を対象に,
情動的負荷が側頭葉てんかんの発作の誘因になるかどうかと,
注意バイアスの検討(脅威語を含むemotional Stroop課題とDot-probe課題)。
31例中17例は,情動的負荷が誘因によって発作が生じると考えていた。
その17例の男女比は4:13で,非情動誘因型14例(8:6)に比べて女性が多い傾向。
emotional Stroopでもdot-probeでも,情動誘因型では注意バイアスがみられた。
発作が情動によって誘引される度合い(の自己報告)と,
Stroop干渉の間には強い正の相関(r = .71),
Dot-probeのcongruency-effectには中程度の相関(r = .50)。
*
あれこれディスカッションする。
特にその相関値の大きさは,なんでしょう。
「情動への気づき・注意の強さ」みたいなものがあって,
発作が情動によって誘引される度合い(の自己報告)にも,
Stroop課題における脅威語への注意バイアスにも影響を及ぼすとかいう「解釈」もありかな。
*
側頭葉てんかんにもいくつかのタイプがあるとすると,
これらの課題の成績によって「気をつけること」を心理教育できるかもしれない。
発作焦点による違い,かもしれない。
よく知らないところなんで学習しました。
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