091110[bx1]意味システムはどこにどのように?
091110[bx1]-1 semantics; meta-analysis
Where Is the Semantic System?
A Critical Review and Meta-Analysis of 120 Functional Neuroimaging Studies
重要なテーマで,論文もそれこそ山のようにあるわけだが。
fMRIやPETによる,意味システム論文のメタアナリシス。
● <120本>が選ばれるまで
1980年から2007年に刊行された論文を,
PubMed/Medline/PsychINFOで検索して
2832本→790本→431本→(+72本)→(+α)→520本に絞り込み。
その後,それらを著者の4人が分担して読んで(★それがそら恐ろしい),
あらかじめ設定しておいた8つの基準に合致するものをピックアップ
→その結果,120本に。
● 1642人の実験参加者,1145のactivation foci
● 1145のfociのうち,10は小脳,771(68%)は左半球,362(32%)は右半球に
→左半球に多い(Figure 2.)
● 7つの主要な領域
1) 角回・縁上回
2) 外側側頭葉(中側頭回・下側頭回後方)
3) 側頭葉腹内側(紡錘状回中央とその近くの海馬傍回)
4) 背内側前頭前皮質(上前頭回・中前頭回)
5) 下前頭回(pars orbitalis)
6) 腹内側前頭前皮質・眼窩前頭前皮質
7) 後部帯状回・腹側楔前部
● あとは general semanticとか,"Artifact Semantics"とか"Action Semantics"とか,
"perceptual" vs. "verbal" Semanticsとか。
もりだくさん。
結局,
「脳のあちこちにあって」,
「どんな意味記憶なのかによって異なる」。
そういうことです。
A semantic system ではなくて,multiple semantic subsystems。
*
とにかく,よくこのアナリシスをやる気になったなぁと,その点に感心するばかり。
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