09 神経心理学-13&14
「読み書き」と「遂行機能」。
私の理解では,80年代~90年代前半の「トレンド」。
前回の続きで言語ですが,「読み書き」のところから。
簡便な分類である,純粋失読・失読失書・純粋失書から,
いかに認知神経心理学的な分類が異なるのかを中心に。
表層性とか音韻性とか深層性とか...
当然,単語属性(頻度とか,心像性とか)も絡んでくる。
そこへ,漢字/かなという要因も。
☆ 心理学的な意味での「刺激の統制」「条件の統制」が効いてくるところですね。
めくるめく認知神経心理学ワールド,な気がする。
☆ 「熟字訓」,ひとつずつ読んでもらったらみんな読めた。賢い!
→whole-word readingの例として使ってみたのだが,これはありだ。
(もっと難しいのも混ぜておこうか)
ここまでで前半の時間終了。あらよっと,といった調子で終えてしまった。
直後に,「所見を書き」,署名捺印するお仕事をその場で(←クラス担任仕事)。
*
昼休みに,次の時間の配布資料を印刷!
*
ここから後半。
最初に,別の人の書類に署名捺印するお仕事をその場で(←クラス担任仕事)。
続きのオマケ的に,
計算障害(失計算)の話をほんの少し。
McClosky モデルと Dehaene モデルをちょろっと解説。
遂行機能に移る。
「20100129.pdf」をダウンロード
↑従来とほとんど変更なし;
あの「辞典」からは2語しかピックアップできない。「遂行機能障害」と「保続」。
今回は流れの都合上,「知的な」ところだけ。
十八番◎のようになっておりますが,
要するに日々使っている機能であることをまずは述べ。
検査課題の説明(WCSTとかStroopとか流暢性とかTMTとかBADSとか)をしながら★▼。
何をはかっているのか考える。
「交差点」とか「社長」とか「支配する」とか,
そういったイメージをしてもらえばよろしいかと。
◎ 私はこれを熟字訓として「おはこ」と読むのだが...
近ごろはテレビでも「じゅうはちばん」とか言っているのを聞く。全語読みしてほしい。
★ BADS以外はすべて,代表の方に実演していただき,
やはり後出し負けジャンケンもしてもらった;15回連続で負け続けたら交代。
▼ ハノイの塔,今日は持参したのに誰かにやってもらうのを忘れたよ...
*
遂行機能を駆使したようでして,終了時刻の3分前に終了。珍しく。
*
次回は,その流れで行くので,
90年代後半以降のトレンドであるところの「感情」やら,
それ以降のトレンドであるところの「社会的認知」みたいな話に進みます。
...あまり教科書的なものに教科書的に書かれていないところ。
※ 「個人差」をどこに組み込もうか悩み中
「 04. NOTES-as-LECTURER 【講】」カテゴリの記事
- 心理学II(パーソナリティ)12-0(2012.07.25)
- フレセミ12_10(2012.06.21)
- フレセミ12_09(2012.06.14)
- フレセミ12_08(2012.06.07)
- 12特論XII/特講III-7(2012.06.01)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires