090115[mz1]数学不安とワーキングメモリのキャパ

高度な数学が苦手，というだけではなく。

100115[mz1]-1 math anxiety; WM
Mathematics anxiety affects counting but not subitizing during visual enumeration

画面に提示された1～9個の四角形の数がいくつなのか口頭で答えるような課題。

四角形が1～4個程度であれば数学不安（MA）の高群低群間に差はないけれど，
四角形が5～9個程度のときにはMA高群低群間で反応時間に差が生じ，高群は遅い。
（前者の個数はsubitizing range，後者の個数はcounting range）
そういうベーシックな計数能力にも差が生じる。

そして，
digit span(backward)やletter span(backward)で測定するワーキングメモリのキャパ（WMC）
を共変量に入れたANCOVAをすると，
countingでのMA群間の有意差が消失する
　→さきに見られたMAの群間差には，WMCの差が関与している。

　＊

単純に，MAの程度とWMCの相関も知りたいところだが，書かれていない。

　＊

数学（・算数）不安の人には，
まずWMC拡張するようなトレーニングをするといいのかもしれない。