研究室研究会(卒論10-2)100125
しました。
書きました(2010.1.26)。
今回からレジュメを作ってもらった。
コピーカードが見あたらないのでScanSnapに通してプリンタで印刷したので,
pdf公開してもいいくらいなんだが...やりすぎか。
■ 音楽聴取時の課題遂行(仮)
音楽を聞きながら勉強する人は本当にはかどっているのか?
という,「はかどらない」発表者の疑問から発生している。
・「はかどる」をどうとらえるか。パフォーマンスによる客観的指標か,主観的指標か。
・ここでいう音楽はJ-POPとかが順当なんだが,歌詞もメロディもあるよね☆。「音量」も。
→音楽の統制どうするか?
・「注意の分割(配分)」という視点を導入したい。multitask(笑)とかdual taskとか。
・注意...とくるのでADHDのことも気になる。
→傾向をとらえる質問紙もあるし,その文脈で追えば,
実験パラダイム・実験課題もあれこれ考えられそう。
・でもって,生理指標も。何をとろうか。
■ 「統合失調型パーソナリティ」と「音楽(聴覚)」との関係
・パーソナリティ全体というよりも,特定の症状との関係をみようという方向。
・そして,どうも音・音楽・聴覚にどう結びつけようかは模索中で,
どちらかというとそこにはこだわりはない,とのよし。
・先行研究を探してみたんですよ~の証拠として以下の論文を簡単に紹介された。
『統合失調型と視聴覚運動情報の統合の関係 : ディスコネクション仮説に基づいた検討』
→視聴覚の運動情報の統合が,高群ではなされにくい(聴覚に対する視覚の影響が少ない)
...バリバリ実験ですねぇ。 あなたも実験にしますか。
・(いま考えたが,☆みたいに,歌詞とメロディの調和的統合,みたいなのはどうなんだ??)
■ パーソナリティ障害ってなに? 特に3つ。
・知識の共有・確認。
・発表者が関心を持っているのは,
境界性パーソナリティ障害・自己愛性パーソナリティ障害・依存性パーソナリティ障害。
・そういう傾向と,対人関係(のとり方),ということで。
・先行研究も探してみた。
→BPDはたくさん,自己愛性はほどほどに。依存性はほとんどない。
・comorbidityのような点も考える。
・「依存性」(傾向)は尺度ないの?ほんとに?
では関連する/しそうな心理学的コンセプト捜索してみるか。
・しかしよくよく診断基準を眺めると,どうも複数の因子...というか要素から
構成されているようにみえる。
・あと,「誰に」,とか。依存の対象。
・そして,「ヒトに依存」することと「モノに依存する」ことの類似相違点について
議論された。
■ 「落ちるというイメージを喚起することが,高所恐怖の増大につながるか」
もういろいろ知っている人なんで,最初から英語論文で攻めてきました。
Imagery and fear influence height perception
・高いところ苦手なメンバーは「考えるだけで手汗かく」と言っていた。
→今年の研究会で,聞いているだけで高所苦手感が減少するかもしれないな。
・バルコニーから下を眺めて,「高さ」と,地面におかれているターゲットの「大きさ」を推定する
課題。
・「落ちる」をイメージさせたりするらしい。
・しかも口頭で答えるのではない風変わりな手法で回答させる。
→高所恐怖の高い群は,落ちるイメージをするとより怖い。低群にはみられない。
しかし高さの過大評価は高所恐怖の程度に関係なく両群に生じる
(そういう過大評価は適応的機能なんじゃ?)。
・太ももの横のあたりがゾクゾクゾワゾワする,ということの(誤)「帰属」の問題?
それを「怖い」と思うか,「楽しい」と思うかはしかし二分法的でないのかも。
「怖くて楽しい」という AかつB 事態は生じうる。
・それよりなにより,あのゾクゾクゾワゾワした感じ,膝やらがガクガクフワフワするのは
どういう生理的機序によるんだろう??? (←誰か教えてくれ)
・デートスポット(や友だちと遊びに行くところ)としての高いところの話で盛り上がる。
ディズニー,富士急,サンシャイン60などなど。
近場では...「栓抜き塔」ですか;いやそんなとこにデートには行かん。
そして男女それぞれに与えられる性役割的なことも。
(怖くても怖くないふりをしなければならない男子,怖くないのに怖がるふりをする女子)
*
滑り出し上々。
他に,彼らの生態,いや常態を垣間見る機会を与えて観察する機会がございました(内緒)。
次回は再来週。
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