100106[bx1]表情×視線と扁桃体
逸らされた視線の先の対象が危険だから恐怖表情を浮かべ,
直視された視線の先の私に向けられた怒りは脅威的。
100106[bx1] amygdala; gaze; facial expression; emotion recognition
Integration of gaze direction and facial expression
in patients with unilateral amygdala damage
先行研究において,扁桃体損傷患者では表情認知の障害(特に「恐怖」表情)があること,
同様に,扁桃体損傷患者で視線方向検出の障害があることが明らかになっているが,
これらを組み合わせた(=よりナチュラルな条件での)検討はなされていない。
そこでそれを検討してみた。
扁桃体の機能は"self-relevance appraisal"だとする説があり,それによるならば,
冒頭のような表情×視線の組み合わせの効果がみられるはず。
(扁桃体損傷ではそれが減弱するかも)
つまり,自分にとってどうなのかという要素が,
視線方向コミの表情認知の成績を左右するということになる。
左扁桃体損傷患者(側頭葉切除)群 vs. 右扁桃体損傷患者(側頭葉切除)群 vs. 健常対象群。
→
健常対象群にみられるそのような組み合わせの効果が,
右扁桃体損傷患者群ではみられない。
左扁桃体損傷患者群では比較的保たれる/軽度の機能低下。
「 01. BRAIN 【脳】」カテゴリの記事
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-08(2012.05.15)
「 03. ARTICLES 【篇】」カテゴリの記事
- 120724[mz1] Cogn. Ther. Res. 36-4(2012.07.24)
- 神経心理学演習12-10(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-9(2012.05.22)
- 神経心理学演習12-6(2012.05.08)
- 神経心理学演習12-5(2012.05.08)
L'utilisation des commentaires est désactivée pour cette note.
Commentaires