100124[bx1]左紡錘状回のモダリティ特異性とカテゴリー特異性
伝統的なシングルケーススタディ。スタイルは。
left fusiform gyrusの機能。
100124[bx1] left fusiform gyrus; VWFA; orthographic processing
The orthography-specific functions of the left fusiform gyrus:
Evidence of modality and category specificity
イメージングの研究から,
左紡錘状回中央には"visual word form area"と呼ばれる場所があるのだが,
そこに出来た腫瘍を外科的に切除されたケースDPTのあれこれの検討。
視覚性に呈示された単語の読み書きに選択的な障害であり
(聴覚性の課題には障害はみられない→モダリティ特異的),
また
単語に選択的な障害であった
(線画や顔の認知には障害はみられない→カテゴリー特異的)。
つまりまとめて,
orthographic stimuli の処理の選択的障害。
*
検討のしかたは,昔ながらの単一症例研究のスタイルなんだけど。
以前はどっちかというと「発見的」なケースの研究論文が多く,
ついで多いのが「反証的」なケースの研究論文,という印象ですが,
このように,
イメージング研究の成果のウラをとるようなスタイルというのも,
これからはいっそう増えてくるのだろうか。
まだまだこの神経心理学領域では,
単一症例研究にも,十分な価値があるなあと。
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