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15 févr. 2010

研究室研究会(卒論10-3)100215

午後。
2時間30分ほど。

■ (あれこれ拡散的に拡張期)

  ・ STA ここで使用されている日本語版を探しているようなんだが。
    見つからないらしい。
  ・ 「非現実感質問紙」 これ がひっかかったらしい。 離人感。
  ・ 「妄想不安」と聴覚 → そもそも「妄想不安」が...ということで。
     ※ 「妄想」とか「delusion/delusional」とか,不安を取って検索してみましょう。
  ・ 「描画法」 え,TATとかP-Fスタディとかしちゃいますか??
     ※ 検査的なのと治療介入的なのを区別するように助言してみる。

■ 恐怖とは? 概念の整理。

  ・ 不快感
  ・ 恐怖と不安の違い
  ・ 恐怖神経症
  ・ 恐怖症
  ・ 恐怖情動→次回のご予定。
     ※ 一度は通過しないとね。高所恐怖は高所「不安」と言われないわけ。
        たださ,高いところにいるときじゃなくって,これから登るぞ-という状況だったら
        それは不安みたいだよね。


■  論文紹介。

   「異なる聴覚課題が視覚的注意へ及ぼす影響 : 聴覚課題を左右一方の耳から入力した場合について
    ※ 「日本生理人類学会誌」論文を読むのはかなりの確率で初経験です。
  ・ Posner風の視覚注意課題遂行中に,片耳から聴覚課題を課す
    二重課題状況。しかもその聴覚課題は三種(復唱課題・暗算課題・時計課題)。
  ・ 結果?聴覚課題の内容によって,視覚注意課題パフォーマンスに与える影響が異なってくるよ。
  ・ 左半球/右半球の機能の非対称性という点からも論じているところが少々珍しい。

  もうひとつ
   「ながら勉強」は効果があるか? : 音楽聴取実験の評価法に関する考察」
    ※ 学会アブストラクト。
  ・ 本人がやろうと思っていることに枠組みとしては近い。生理指標もとっているし。
    ※ しかし,さまざまな研究文化の違いというものにみなびっくりする。
      心理学には心理学のしきたり。
      びっくりするということは,そのしきたりが身についているということだ。
    ※ すいません。このアブストラクトからは,効果があるのか効果がないのか不明であった。


■  依存性はひとまずおいて,その周辺概念をぐるっとみわたす。

  あれこれの論文をコンパクトにレビューしてきた。
  ・ 共感性
  ・ 承認欲求
  ・ 過剰適応
  ・ 見捨てられ不安→特にこれ。
    ※ 大学生の「過剰適応」はどんなときに起こるか。こうやって研究室研究会をしているときとか?
       と振ってみたら,それもあるけど部活/サークルとか返ってきた。なるほど。
    ※ 依存にかかわるパーソナリティもそりゃあるだろうけど,
      状況的要因・動機的要因としてもふたつあるんじゃないかという議論になった。
      おおざっぱにいうと,「支配的な人がこわいから」と,「大好きで嫌われたくないから」と。
      結局,誰に対する依存かは考えなきゃいかんね。
      それに,大学生でも学年差はおおいに想像できますね。


 *


4人のうち3人が女子学生です。
うちひとりが,みんなにクッキーを持ってきてくれました。バレンタインデー翌日だしな。
ありがとう。


そしたらあとの2人が
「あー,うちに余ってたから持ってくればよかった~」と。

はい。
そういうのはちゃんと今日持ってくるように!!
と,向社会的行動を教導することもまた指導教員の役目だと,
本日強く思いました。


 *


次回は変則的に,24日(水)10時から。

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