100206[bx1]自分の「顔パーツ」と「身体パーツ」処理はモジュラー
右半球損傷患者において。
100206[bx1]-1 corporeal self; body; face; self-other
Selective impairment of self body-parts processing in right brain-damaged patients
自分の身体の見た目("corporeal self")がunifiedかmodularかが検討された。
顔のパーツ(目・鼻・口・耳)
身体パーツ(手・腕・脚・足)の写真を使う。
同じ種類の(目なら目)写真が縦に3枚同時に呈示され,
真ん中の写真の「目」が,上の「目」/下の「目」いずれと同じであるかを判断する。
(上下に呈示される写真は,やや回転されたり角度がかわったりしている)
このような課題を行った場合,健常者ではself-advantage,すなわち
自己のパーツ画像が呈示されたときには他者のパーツ画像に比べて反応時間が速い現象が
知られている☆。
実験の結果,右半球損傷患者群の中に,
このself-advantageが見られないグループ(G1)と見られるグループ(G2)があること,
G1でも,身体パーツではself-advantageは見られないけれども,顔のパーツでは見られること※,
G1の損傷部位はG2に比して,anteriorでventralであること,
が示された。
corporeal selfはmodular。
※「単解離」が示されたので,次は
『顔のパーツでself-advantageが見られないけれども,身体パーツでは見られる』
ケース探しをするんだろうな→そういうのを,神経心理学的思考法という。
☆もちろん,昨年の日心@京都の,あのポスター発表のことなどちょっと連想しました。
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