研究室研究会(卒論10-5)100301
他大の方は驚かれるかもしれませんが,
本日までが授業日,明日から試験期間。
てなわけで,定例の会。
たまたま帰省中に「震度5」を経験したり,
たまたま帰省中に「津波警報」に遭遇したり,
といったみやげ話(?)をうかがう。
■ ボーダーラインと自己愛と5因子性格論
・おかえりなさい。今朝新幹線に乗って戻られました。昨日は生活道路も渋滞だったそうで。
・ボーダーライン
「境界性人格障害の特異性について」
...自分の身体に対する不確実感や違和感と自傷行為や自殺企図(判別分析)。
・自己愛
「自己愛傾向と5因子性格」
...2成分モデルと,性格傾向の関係。
「大学生における友人関係の類型と,適応及び自己の諸側面の発達の関連について」
...3クラスタ,というクラスタ分析 → ※3タイプの友人関係の取り方をマスタすればいいんだな※
・5因子性格論
「人格障害をモデルにしたパーソナリティ検査の尺度項目の作成」など。
"10PesT"という質問紙。
などなど。
○DPD-BPD-NPD比較検討!!(早口コトバのようだ)
○春休みは,DPDの英語論文と,依存性3分類の英語論文を読むとのこと。
そいつは楽しみだ。
■ TATを研究に使うかどうか
・おかえりなさい。今朝の飛行機に乗って戻られました。今日一番乗り。
妹さんは震度5くらいではびくともしない性格のご様子で。
・「思春期不登校症例におけるパーソナリティの検討
―主題統覚検査(TAT)の内容分析から―」(小児の精神と神経41(4): 233-242)
・ハーバード版22枚のうちの14枚の図版を使用。
・不登校群17名。対照群36名。反応特徴をカテゴライズして,カイ二乗分析など。
・8枚の図版で反応分類に有意差がみられた。
・いくつかの特徴が得られ,「自我機能の未熟さ」と総括されている。
○へー。TAT,ちょっと面白そうではありませんか。
○これまでのうちの研究室の殻を打ち破ることになるのかどうなのか?!
■ 前回のまとめと論文紹介
・高所恐怖の過程モデル!! ※いいねえそういうの※
・身体状態の変化の有無,帰属のこと。ここだけで仮説は2つ発生する。
・個人差どうしよう?オーダーメード化した実験・測定?
いや統一的なものにする? いいポイントだ。ゆっくり考えよう。
・高所恐怖の有無と,幼少期の「落下経験」との関係が,あるのかないのか。
落ちたから怖くなっちゃうのか,
落ちても平気だったから怖くないのか。
この論文↓。
Evidence for a non-associative model of the acquisition of a fear of heights
→5~9歳時に高いところから落下した経験が「ある」と,
18歳時点での,高所恐怖が「ない」傾向が有意に見出された。
※いろいろ分析しているけど,有意なのはここだけ※
○ほんとに男性が多いのかなあ?という部分を含めて実態調査必要。
でもそれを目立たせるには,「高所」以外のphobia系対象も同時に調べたらよろし。
○あるいは,高所にまつわるあれこれを詳しく尋ねるということもあり。
○実験。どうやってカバーストーリーを...必要でしょう,その操作。
■ 前回は手法だけだったが,今回は結果と考察!
このような3本をもとに。
・「被験者の心拍数に応じたテンポによる音楽聴取時の心拍変動について」
・「心拍を基準としたテンポのリズム聴取による生理反応に関する研究」
・「音楽聴取による生体反応の生理心理学的研究 : 不安との関連を中心として」
・あれこれの結果と考察について知る。
・「自覚=生理反応とはならないところがおもしろいと思った」
・「やっぱり生理指標は絶対とりたい!!」→※絶対とってください!!※
○どんな音楽聞かせるか。
ジャンル別,がお好みのようだが,実際基礎データとるときのことを考えると...考えよう。
○「心拍に合わせる/それを基準にテンポを変える」要素だけを取り出すなら,
メトロノームでもいいんだな。
○勉強しながら音楽を聴くことがそもそもどのくらいの人にあるのか調査。
...どんなの聞くの? はかどるの? なんで聞くの?
→勉強しながら,じゃない,音楽を聴くときとの対比も必要かもね。
○リンショー領域の卒業研究としてどうかって?
そんなの全然気にしなくて結構。面白いことをやればよい。
*
2時間30分以上連続でやってました。元気だなぁ。若いなあ。
(右肩と腰が痛くて,途中立ったときにへっぴり腰で,
書棚の本を取るとき腕が上がりにくかった私のことを,彼らは見ただろうか)
*
次回は年度があらたまりまして,4月12日(月)13:00~です。
幸か不幸か,春休み中もだいたいおりますので,なにかあれば個別にどうぞ。
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