100304[mz3][bx1]ゆるし(forgiveness)と実行機能(executive functioning)
EFがゆるしを促進するのだそうです。
100304[mz3][bx1]forgiveness; executive functioning; rumination
What it takes to forgive:
When and why executive functioning facilitates forgiveness.
研究1:ゆるし傾向質問紙の得点と2-back taskの成績に正の相関。
研究2:過去に生じた「腹の立つこと」を5週longitudinallyに考えたときに,
高EF者はゆるし得点がリニアに高くなる/低EF者は途中で「打ち止めになり」下降する。
※EFは,"EAST"というtask switching/inhibition課題で測定される。
研究3:そのゆるしは,offenseの強さ,commitmentの強さ,
さらにoffense severity×EFの交互作用項によって説明され(重回帰),
研究4:どうやらそれは,EF→反すう(rumination)→ゆるし,という,
反すう媒介モデルによって説明できる(mediator analysis)。
"when and why"はですからとりわけ,
・腹立ち度の高い出来事に対して,
・反すうを統御することによって,
ゆるすことができる,となるようです。
*
personality (individual differences) psychology と neuropsychology は
この研究のように,これからもっと仲良くなるでしょうね。
特定のパーソナリティを,
"brain fuctioning"の個人差によってバイオロジカルに説明する。
逆に,EFの低下した脳損傷例の「性格変化」とか「行動異常」(というアンブレラターム)を,
このような知見に基づいて,より詳細にみていくことができるかもしれない。
研究という意味だけではなく,介入/支援という視点からも十分意味がある。
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