100326[bx1]未遂であれば許される行為であると判断する
VMPFC損傷患者群の,「悪意」の許容判断能力の低下。
100326[bx1]-1 VMPFC; harmful intent; moral judgment
Damage to Ventromedial Prefrontal Cortex Impairs Judgment of Harmful Intent
道徳的判断に関する研究はあれこれあるが,
この研究では意図,とりわけ「悪意」に関する判断を
腹内側前頭前皮質損傷患者群(vs. BDC=それ以外の部位の脳損傷対照群および健常対象群)
で検討。
例として。
Graceが友だちのコーヒーに,
というシチュエーションで。
「砂糖と思って入れた・それは実際に砂糖だった→(その相手は)死なない」
「砂糖と思って入れた・それは実際には毒物だった→死ぬ」★
「毒物と思って入れた・それは実際には砂糖だった→死なない」☆
「毒物と思って入れた・それは実際に毒物だった→死ぬ」
といった状況での★や☆がどれくらい許される/許されない行為かを判断。
~と思って,の部分の「意図」を,許容判断においてどのようにどの程度考慮するか。
→群間比較。
☆タイプの許容度判断において,
VMPFC群は他の2群に比べて「許される」と判断する程度が有意に高い。
つまり,「悪意」の許容度が高いというか,「未遂」の際の許容度が高い,という結果。
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