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11 mars 2010

NPJC100311

久しぶりに,ゆったりと。

これ系の論文を読む必要が生じて読まれたようで。

Does the cerebellum contribute to specific aspects of attention?

小脳病変16例(vs. 健常対照群11名)の「注意障害」の神経心理学的検討。

小脳も(運動機能以外の)高次脳機能に関与している,という話は1990年代になってから
いろいろあって,その中に注意機能の低下/障害も含まれているが,
「注意」って言ってもさまざまな下位機能があるのでそれらを調べてみましょう,という研究。

※しかも,注意の検査なのかワーキングメモリの検査なのか遂行機能検査なのか
 判断しがたい(というか,する必要があるか?)のもあるし。

注意機能検査以外にも,病前推定IQ,記憶,遂行機能,視空間機能,運動機能,情動状態
などもあわせて検討
→図形の記憶(WMS-R),言語流暢性,Stroop,TMT,ペグボード,POMSの下位尺度などに群間差あり。

で,注意機能としては,3つの課題。
1) Go/nogo
2) ワーキングメモリ(2-back task)
3) 分割注意
→いずれの課題においても,平均反応時間のSDが小脳病変群で大きい=反応にムラがある。
→しかしGo/nogo課題では反応時間の中央値,ミス数,フォールスアラーム数に有意差はなく,
 ワーキングメモリ,分割注意課題のそれら指標に群間差がみられた。

→→選択的注意はunimpaired。WMとdivided attentionは障害される。

なお,ケースごとにこれらの課題成績を○×でパターン分析すると(Table 4),
・分割注意が×であれば,その他の2課題のいずれかまたは両者×
・3課題とも×は2例ですべて右側病変。3課題とも○は4例ですべて左側病変。
 などが「読み取れる」。

その場で話しあわれたいくつかのことなど
※分割注意とWMに障害が見られたんだけど,それはBaddeleyのWMモデル的に考えた時の
 中央実行系の問題と考えるとわかりやすいか。
※Go/nogo課題はいかなる「注意」課題なのか...少なくとも,並列的な処理はいらないか。
 反応「する/しない」の制御なので。
※なんかしらんが「パーセンタイル」得点での比較。
※それぞれの注意課題には,「反応時間のSD」が各参加者内にあり(被験者内でのムラ),
 かつ,「SDのSD」,群内での,被験者ごとに算出されるSDの値に関する平均とそのSD,
 がでてきてヤヤコシキ世界。慣れていないと。
※小脳虫部→vermis(「脳単」で確認;「虫・ミミズ・ウジムシ」...vermilionはそこから派生とか,
 カーマイン/コチニールという染料はエンジムシという虫からとっていて,口紅や食品着色料
 に使われているとかいう大変有用なコラムを読んだりする)。
※小脳と大脳半球の連絡様式があまり想像できない(なんかいい図はないものか)


 *

終了後,みんなでおやつを食べる。

そして残ったおふたりとは,存分に雑談に興じる。
 

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