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07 mai 2010

神経心理学演習10-5

今年度実質初回。

岡戸くん担当。

Emotion and object processing in Parkinson’s disease

(パーキンソン病における情動・物体処理)

PD患者の表情認知障害についての研究はあれこれあるけど一貫していない。
特定の表情(嫌悪とか)でとりわけ成績が低下するのかとか。
で,ドーパミン補充療法(dopamine replacement therapy)を受けている患者群の
成績を検討。対比として,物体認知(生物/非生物)を。
情動(表情)認知に特異的な障害なのか。
視覚処理の全般的な障害なのか。

もうひとつ,認知的負荷が高い課題においてとりわけ成績が低下するようなことが生じるか。

DRTを受けているPD患者 vs. 健常対象群。


研究はふたつ。

研究1では,単純な反応課題。
注視点1000ms→カテゴリーが左右にひとつずつ提示1500ms→画像提示で
さきほどの選択肢のいずれに該当するかを←→キーでボタン押し。
反応時間と正答数で分析。
→→表情認知でも物体認知でも,それぞれカテゴリーの効果はあるが群の効果なし。
   表情認知課題の方がRTが遅い(PD群でも対照群でも)。
→→(DRT)PD患者で成績の低下はない。

研究2では,認知的負荷を考慮した"n-back"課題☆。
提示される刺激は研究1と同様に,表情画像,物体画像。
→→群の主効果が有意。PD群で遅い。
   負荷の程度(0-back~3-back)による主効果も有意(だったりするのだが...)★

☆詳細は書きませんが,これを認知的負荷の程度が異なるn-back課題と呼ぶことに
 納得できない。
★だって0-backってなんなのさ,という話。


結論としては,
提示される刺激のタイプ(表情とか物体とか)には成績は左右されず,
むしろ認知的負荷の程度をもっと考慮すべきでしょ,という。

"bradykinesia"とか"bradyphrenia"って考えればいいんじゃん?
(正確さはさほど影響されず,RTが遅いというなら)

そうはいっても,とりわけ情動認知に,さらに特定の情動に
障害が生じるわけではないことは示されている。

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