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18 mai 2010

ここだけは私も「看過できず・黙視しがたい」

どうでもいい気がしているし,
ひとごとだと思ってます。


でも。

すでにあちこちで述べられている「見解」(pdf→ここ

1箇所だけ指摘して,この話を世に広めてみたい。


私の強くひっかかるところはここ↓。(部分的に抜粋。太字は私による。)

4. 受験資格は臨床心理士養成大学院の教育・指導にきわめて不必要な影響を与える

...上記の日心連の要望意見にある「受験資格」は、臨床心理士養成大学院の教育内容・実際に不必要な影響を与え兼ねず、厳しく留意するものである。そもそも日心連の要望意見自体が臨床心理職の国家資格化についてのものなのかどうか、ただちに断定的な言辞を弄するものではないが、仮にこれが臨床心理職の国家資格化としての一資格一法案の内容についての要望であるとするならば、初めて学部教育に踏み込んでいることになる。これは、臨床心理士有資格者及び当事者団体にとって看過できない内容である。「学部で心理学を修めて」との表現は、養成課程に根本問題を提起するものである。...

※受験資格,というのは,「学部で心理学を修め,・・・」というところ。

「学部教育に踏み込んでいる」ことが
看過できず根本問題を提起する,というくだりの理路についてご説明願いたい。

→ さっぱり,わからない。

  ・  ・  ・

...以上、かいつまんで解説しただけでも、一資格一法案が内容として盛り込もうという意図をもって日本臨士会、推進連、日心連が表明している要望意見には改善すべき重大な問題点があり、このまま要望が採り入れられれば、臨床心理士養成大学院の教育・指導にきわめて不必要な影響を与えるもので、黙視しがたいものがある。...

→ どうやら,
  ★★学部で「心理学を修める」ことは,
   (養成大学院の)「教育内容・実際に 不必要な 影響を与える」ものらしいっす。★★

   つまり,
   臨床心理士になりたくて大学院に来たいなら,
   学部では心理学を修めないことが望まれている(...というふうに読めます,私には)。

まじっすか。
何か読み間違いをしてますか私??


これまでにも,
(一般的な)「心理学」と「臨床心理学」はまったくもってベツモノと考える人たちがいるんです,
というようなことは,あちらの「見解」がらみで述べたことがあるのですが。

今回の表現は,なんと「さらに踏み込んで」(笑),
不必要な影響,
とまでおっしゃる。


 *


一般通念的に,ふつうに生活をされている一般社会のみなさまが,
「心理学を修めていない者が心理臨床実践を行う事態」なんて
想像されるのでしょうか??
また,それは望まれることなのでしょうか??


いったい,誰のための国家資格議論で,
決着がついたときの(万一ついた場合の)
受益者は誰になるんでしょうね。


嘆かわしい。


こんな風に議論されているということを,
ぜひともふつうに生活をされている一般社会のみなさまに知っていただきたい。


 

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11. STATEMENTS 【告】」カテゴリの記事

Commentaires

> 「心理学を修めていない者が心理臨床実践を行う事態」なんて
> 想像されるのでしょうか??

「心理学」じゃない!「心理臨床学」だ!

ってことだったら色んな意味で怖いけど
とにかく「ありそうな話」なのが一番怖い。

Rédigé par: ロテ職人 | 18 mai 2010 12:29

さっそくのコメントありがとうございます。

> 「心理学」じゃない!「心理臨床学」だ!

とりあえず私の近くには
そういう人がいないので(たぶん)...
健全で,なによりです。


興味があるのですが,どこかの書籍
(もちろん,あるとしたら日本語でしょ!?)
で説明されたりしていないのかな
「臨床心理学」と「心理臨床学」の違いについて。
(「学会」の話じゃなくってよ)

Rédigé par: mochi | 18 mai 2010 12:44

下山晴彦先生の「臨床心理学を学ぶ①これからの臨床心理学」(東京大学出版会)で,「臨床心理学」と「心理臨床学」との違いが説明されていますよ。

Rédigé par: passerby | 19 mai 2010 00:17

情報提供ありがとうございます。
最近刊行されたこれですね↓
http://www.utp.or.jp/bd/4-13-015131-3.html

立ち読みしてきまーす。

Rédigé par: m0ch1 | 19 mai 2010 06:00

たった2日間で,
ここ30日の最多アクセスされ記事になってしまいました。

あいかわらず,
どうでもいい気がしているし,
ひとごとだと思ってます。

が,

このような「見解」を表明することが
「内部の人々にまで与える」よろしくない影響 というものを,
あらかじめ考えていないように見受けられる,
その「見識の甘さ」というか「見当識の程度」は
指摘されてしかるべきと思われ,

また,

かりにも別組織であるところの都道府県・士会代議員に対して
「十分に理解していなかったためであると考えざるを得ない」
とか表明していいものなのかも,気になる点。
ほぼ名指しされたかっこうの「代議員」さんたちは,
これを個人攻撃に等しいとお考えにはならないんでしょうか??
この部分だけでも,十分に抗議されてしかるべきだと思うんですけど;

あくまでも,部外者的観点から。


Rédigé par: mochi | 20 mai 2010 09:47

「はらぶろ」さんところの「学部教育について。」
http://harablo.blog97.fc2.com/blog-entry-151.html
 と
@afcp_01さんのツイート, 
http://twitter.com/afcp_01/status/14582144528
 や
はてブ経由のアクセスが

がっつーんと増えました本日。


みなさまのお考えもよろしければお聞かせください。

Rédigé par: mochi | 24 mai 2010 17:46

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