神経心理学演習10-13
水尻さん担当。
語の流暢性と高機能自閉症/アスペルガー(成人対象)。
Verbal fluency in adults with high functioning autism or Asperger syndrome
(高機能自閉症,アスペルガー障害成人における言語流暢性)
この研究では,高機能自閉症(HFA)とアスペルガー障害(AS)は峻別する立場。
意味流暢性は「動物」「職業professions」,
音韻流暢性は「K」「M」(←英語圏じゃなくてオランダ語です)
質的側面を検討するために,"clustering"と"switching"を評価。
→
HFA群では,健常対象群に比べて両意味流暢性課題およびM音韻流暢性課題で低下。
一方で
AS群では意味流暢性「職業」のみで低下がみられた。
「処理速度」という観点を導入するとHFAの「職業」のみで☆。
clusteringとswithingには3群間で差はなかった。
☆:先行研究で「AS児」には意味流暢性・音韻流暢性の低下が報告されている。
が,成人では成績低下がみられない→なんらかの「学習」によって障害が軽減される可能性。
ただし,「職業」は社会的要素を含むので,AS群でも苦手なのかも,という解釈。
*
・ 高機能自閉症とアスペルガー障害をわけたいならば,
意味流暢性「動物」を試みるといいことになりますね。
音韻流暢性もすれば鬼に金棒。
・ 日本語で行う音韻流暢性については,こちらを参照。
現場では「あ」「か」「し」が多いですが ... この演習には「明石さん」が実在します!
・ 流暢性については実演によってclusteringとswitchingの説明を。
{ゴリラ,チンパンジー,ボノボ}→{マウス,ラット}→{スズメ}・・・
{}がclustering,矢印の数がswitching。
2人が評定する。
・ 「統計的パワー」に関するおちゃらけた雑談。国外の雑誌に投稿するときはがんばってね。
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