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16 juin 2010

NPJC100616

私を「口説いた」新メンバーをお迎えして。

こねくてぃびてぃが年齢によって変わる?

There are age-related changes in neural connectivity
during the encoding of positive, but not negative, information


高齢者の方がポジティブなことを覚えている(?)という先行研究があるようで,
それは「社会情動選択理論」なる理論によって説明されているようだ
(↑「高齢者は時間は限りあるものと認識しているので,情動的well-beingを求める」とか)

そんなこんなで,
・エイジングが扁桃体と前頭前野・海馬とのコネクティビティにどんな影響を与えるのか
・そのような変化は情動価に関係なく生じるのか,ある特定情動価で顕著なのか
fMRIで研究。

参加者は,19~31歳のyoung adults17名,61~80歳のolder adults20名★

ネガティブ/ポジティブ/ニュートラル刺激写真がそれぞれ108,
ランダムに1000ms呈示され(刺激と次の刺激の間隔は5~13秒間)☆,
参加者はそれが「ひきだしに入るか否か」判断をする
→終了後,再認課題。既出刺激か新奇刺激かを判断する。

event-related designで,後の再認課題で正しく再認された刺激呈示時の
画像のみ使用。
ひっとれーとからふぉーるすあらーむを引いた値がこれくとれこぐにしょん(CR)で,
それを従属変数とした,群×感情価のANOVAをすると
(behavioral)
young adultsは,ネガティブ>ニュートラル=ポジティブ
older adultsは,ネガティブ=ポジティブ>ニュートラル
older群はyoung群よりポジティブのCRが高い←先行研究に沿う結果。

SEMによるコネクティビティの比較
・ネガティブ刺激は,young/olderで相違ない
・ポジティブ刺激,
 young群ではvMPFCから海馬,扁桃体から海馬へのコネクション
 なのに対して
 older群ではvMPFCから海馬,扁桃体から海馬へののコネクション
という違いが明らかになった。
これがその,ポジティビティイフェクトの原因なのかしらん。


 *


・「社会情動選択理論」ってどんな理論か誰も知らない。

・★:80歳の人も参加者になっているのだ;頭が下がります。
  でもそこまでご壮健ですと,ある意味「バイアス」かもしれず。

・☆:これ...トータルでいったいどれだけ撮像時間が必要か考えるとすごいなあ。
   108というのはやはり「煩悩」を表す数字なんでしょうか。

・「ひきだしに入る」ポジティブな何かとネガティブ何かってなんだ???
 論文には刺激となる物品のリストはない;先行研究が引用されていたので
 それを確認してみると,「指輪」写真とか「チョコレート詰め合わせ」写真はポジティブで,
 「手榴弾」写真はネガティブとされていた。...あとはわからん。

・vMPFCとかでてきて...あれこれのモノを「自己関連処理」しちゃうんだろうか。
 若者はそれをせず,高齢者はそれをする??

・認知症とか(高齢者の)抑うつと関連づけて,発表者はあれこれ考えておられた。
 →ポジティブな刺激に囲まれ,かつ,意図的な記憶を要しない場合には,
  刺激から直接駆動型ではなく,刺激→潜在的に→自己処理→海馬活性,
  のような「環境調整的」メソッドというのが考えられるのかもしれない。

・心理療法による脳機能コネクティビティの変化ってどうなの?
 →あまり知らない。もっと局所的なものならあるように思うけど。
 →→「つながり」といったほうがサイコセラピーっぽいよね(笑)

・(behavioral data)ほんとに若者はネガティブ情動による記憶の強化はないのか?
 発表者的には残念。

・快感情って...わからないようねえ(いつもの話)

・youngとolderで違いがあるというけれど,それが「移行」するものなら,
 やっぱmiddle adults(文字通り中年)データも知りたいよね
 →え,私(とどなたか)適齢期ですか??


 *


次回は再来週の水曜同時刻開始予定です。


ポジティブな刺激群のみに,特にあえて覚える必要もないようなそれらに
囲まれながら,日々生活したいと思いました。
(かなり無理な話)

イメージング研究は,やっぱカラー印刷が必要だなと。

関係ないけど,
iPhoneアプリの"Brain Tutor"を
寝起きっぽい参加者のおひとりに自慢し(←たいそう寝起き的でしたわねあれこれ),
iPhone/iPad/iPod touchをすすめてみたのであった。

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