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10 juil. 2010

"romantic rejection"脳 (「未練」 とでもいうべきか)

先日ちょろっと紹介しました
これ

需要が高そうなんで全文読みました,珍しく。

○ 被験者
  10名の女性,5名の男性。
  募集には"Have you just been rejected in love but can't let go?"という文句。
  破局前のおつきあい期間は平均21ヶ月(4-48ヶ月),
  rejectionからの期間は,平均63日(1週-32週)。
  その相手に対するPassionate Love Scale(PLS)は1-9のスケールで8.0±0.6。
  ...まだ相当好きなまま。

○ 刺激
  その相手(rejecter)の写真。統制 neutral は相手と同性で同年代の親しい人。

○ 手続き
  写真を見て,rejecterとの間にあった様々な出来事を想起する(ポジティブのもネガティブのも)。
  neutralでは,ニュートラルな出来事を。


○ 結果
   あちこちactivateしたりdeactivateするけれど,仮説-考察の順番に。

  1)動機づけや報酬に関連する腹側被蓋野(VTA)や線条体,そして角回の賦活。
   ・そういった中脳系のところだけじゃなく,forebrain regionsも;both gains and losses。
   ・PLSの値と有意な正の相関とか。

  2)渇望(craving)や嗜癖(addiction)などに関わる側坐核やOFCなどの賦活。

  3)情動制御領域の賦活。

  4)心の痛みや悲しみに関連する島領域の賦活。

  *)予測はしていなかったけど,愛着やpair-bondingに関わるあたりも。考察にあり。

  ★おつきあい期間の長さと有意な相関を示す脳領域はない。
   別れてからの期間が長いほど,
   腹側被殻/淡蒼球の活動が低い→愛着関連。
   逆に,右前部帯状回の活動が高い→渇望関連(先行研究では,コカイン渇望)。


 *


○  途中で何度か対比している,happy-in-loveの先行研究は こちら
   ※これもフリーでpdfで読むことができます;
    J. Neurophysiol. ってけっこうお堅い雑誌イメージなんですが,続きものなんですね


○  失恋系イメージング研究としてはこれが「ふたつめ」とされていて,
   ひとつめのスタディは
   こちら (写真はなくあれこれ考えて悲嘆するらしい)
   だそうです。


 *


ポジティブ感情とネガティブ感情が同時に渦巻いているし,
それをなんとかしようと試みているのだけれど,でも。
それでもまだきみのことを愛している。
そしてつらい。

そんな心の状態はもちろん,
脳活動状態にもあれやこれや反映されていると。

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