100712[bx1] 脳梁性失行・再考

その Goldenberg チームの失行論文。

100712[bx1]-1 apraxia; imitation; meaningless gestures; lateralization; hemisphere specialization
Revisiting a study of callosal apraxia:
The right hemisphere can imitate the orientation but not the position of the hand

無意味動作（姿態）模倣課題。顔（頭）の近くに特定の形・位置の手をポーズするやつ。
　１）左視野 or 右視野提示（タキストスコープで）
　２）左手で or 右手で模倣
と条件を変えたときに，
　Ａ）顔と手の接触位置
　B）手の向き，手の角度，親指の角度
などを細かく数値化して検討する。

→

・「顔に対する」手の位置は，「外空間の水平／垂直に対する」手の位置の模倣より不良。
・「顔に対する」親指の位置は，他の指より不良
などなど。定量的に。

交差性の課題にすると接触位置も手の形も成績が低下する。
同側性課題にすると，手の形は良い成績。
接触位置については，
　左視野－（右半球）－左手課題では低下が見られ，
　右視野－（左半球）－右手課題では低下は見られない。
などなど。質的側面も含めて。

　→→で，そういうdissociationがみられるゆえ，「direct route」には否定的見解。
　→→「身体情報処理」がらみだし。
　→→multiple goals間のincorrect coordinationの障害，としている。

　＊

久しぶりに「難しい」失行論文読みました（笑）