100807[mz3]赤い男のほうが

赤色心理学 by Elliot et al. の続編。

実用的な心理学というかなんというか。

100807[mz3]-1 red; attractiveness; status; attraction
Red, rank, and romance in women viewing men.

...はやい話，赤いシャツを着たらモテ度があがるかもしれないってこと。※

たくさん実験しています。

実験1
　女性が実験参加者。呈示刺激は男性カラー写真。赤シャツ男vs.白シャツ男。
　→赤シャツ男は白シャツ男よりも（全般的な）魅力度評定↑。

実験2
　男性・女性が実験参加者。呈示刺激は実験1と同様。
　→実験1のような効果は女性参加者のみに生じ，男性参加者では生じない。

（以下，実験参加者はすべて女性のみ。呈示刺激はずっと男性写真。）

実験3
　刺激は白黒写真の男性。背景が赤色か灰色。
　→背景が赤色の方が，魅力的＆性的に魅力的（そういう行動をしたい度評定↑）。
　　全般的な「好ましさ」は赤色灰色間で差がない。

実験4
　赤シャツ男vs.緑色シャツ男。
　→赤シャツ男が魅力的＆性的に魅力的。
　　協調性・外向性評定には影響しない。

実験5
　赤シャツ男vs.灰色シャツ男。
　→赤シャツ男は灰色シャツ男よりもステータスが高くみられる。

実験6
　赤シャツ男vs.青シャツ男。
　→赤シャツ男の方が高ステータス（6a）。魅力＆性的にも魅力的（6b）。

実験7
　赤シャツ男vs.青シャツ男。ですがその因果関係を。
　→で推定される因果関係は
　　　「赤シャツ→高ステータスに見える→魅力的に見える→性的に魅力的」。

　＊

とにかくそんな調子で，赤の一人勝ちみたいなことになっている。
赤い服を着たり，着ていなくても背景が赤だったりすると
男性は魅力的に見えたりステータスが高く見えるらしいんです，女性には。

がんばりましょう，諸君。

赤い何かを身につけて。

※ただしその効果（と実感）には個人差があると思われます。
　　いつものあなたよりはちょっと魅力的に思われるかもしれませんが
　　（個人内比較）
　　でも，ベースラインのでき具合がそもそも人それぞれなんで，
　　たとえば，ライバルであるあの男に勝てるかどうかは（個人間比較）
　　保証できません。あしからず。

　＊

こういう記事書くと，自分は
赤いシャツは着れないし（実際ほとんど着ない），
赤いネクタイも身につけられなくなったりして。
なんだか首を絞めるような心地もする。

あ，そういえば昨日赤いTシャツを着た彼を見かけたなあぁ。