100808[y][bx1]強迫的ため込みの神経心理学

自記式質問紙の結果と神経心理学的検査結果には
少々乖離が生じるらしい。

100808[y][bx1]-2 compulsive hoarding; executive function
Categorization and cognitive deficits in compulsive hoarding

注意，記憶，意思決定，分類といった機能になんらかの問題が生じていると考えられている。

→質問紙では，
　ADHD症状チェックリスト，"Clutter Image Rating★"，cognitive failures（CFQ），
　抑うつ・不安（DASS），強迫性障害（OCI-R），不決断（indecisiveness），捨てられない（saving）
　などおしなべて高い。
　しかし健常対象群にくらべては有意差があるが，
　臨床対照群（ため込みのない気分障害・不安障害患者群）とは差がない。
　　→質問紙でとると，「ため込み」患者群の特有の症状とはいえない。
　★よーわからん...

→神経心理学的検査では，
　言語性／非言語性知能（WASI），心的柔軟性，反応抑制，意思決定などには
　群間に有意差は認められず，
　ただプランニング（またもや "Stocking of Cambridge task"）のみに低下が認められた。

　これとは別にカテゴライズを求める課題（オリジナル？）での成績低下＆時間がかかったり。
　また，課題前後の不安感がおしなべて高い。

　＊

質問紙の結果と
実験／検査パフォーマンス結果との乖離（の可能性）という観点は
いつも何を対象としていても観点としては忘れないようにしないと。