100810[mz3] 愛着不安と「誘い方」のストラテジー
信号検出分析っていうタイトルがまた良い。
及び腰ストラテジーか
数打ちゃ当たるストラテジーか。
100810[mz3]-1 attachment; relationship initiation; interpersonal attraction
A Signal Detection Analysis of Chronic Attachment Anxiety at Speed Dating:
Being Unpopular Is Only the First Part of the Problem
恋愛関係を開始する際には,接近-回避型葛藤が引き起こされる★
「きみともっと親しくなりたい-きみに拒否されたくない」
親しくしてくれそうな/拒否しなさそうな相手を見つけることが肝要です。
で,そのような場面で困難を生じそうなパーソナリティとして「愛着不安」が挙げられる。
彼らはたぶん
人気がなく(嫌われていて;unpopular),
上記の葛藤・アンビバレンス状況において,
以下のいずれかの行動・ストラテジーをとることになるだろう。
方略A「及び腰ストラテジ-」:おそるおそる,狙いを極度に絞る。
(すなわち,他にあるかもしれないチャンスを逃すことになる)
方略B「数打ちゃ当たるストラテジー」:みさかいなく誰それかまわず。
(すなわち,拒否される経験はより多くなろう)
さあ,どっちのストラテジーを取るでしょうか?
※信号検出理論的には,Aがmiss,Bがfalse alarmってことです(Figure 2にある)☆
...以上を"speed dating"パラダイムで実験して検討した。
→結果。
愛着不安の人は,
・人気ありません。アンポピュラー。
・みさかいありません。数打ちゃ当たるストラテジーをとります。
・男性では「成立」しないことが多いが,女性はそうでもない。
つきあってくれと言われたら「はい。」と答えるバイアスによって「成立する」から▼
*
★:2学期の授業で「葛藤」出てくるんですけど。うってつけな例ですな。
☆:こんなにわかりやすい信号検出理論の例が他にあるだろうか。
具体性(なまなましさ)のレベルにおいても。
▼:ずるい。
*
私ですか?
どちらかといえば「及び腰ストラテジー」で行くと思います。
この研究の成果を踏まえれば
少なくとも愛着不安が高いタイプではないだろうということがわかりました!
たぶん。
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