100831[bx2] mental pain と suicidal behavior のfMRIスタディ

なかなかこういう研究はできなさそうだな，倫理的に。

100831[bx2]-1 suicide; attenpted suicide; mental pain
An fMRI study on mental pain and suicidal behavior

ここ4週間以内に「試みた」，
自殺未遂者10名を実験参加者とするfMRIスタディ。

個々の参加者の
a) mental painな自伝的スクリプトを（実験者が読み上げるのを）聞く，
b) 自殺行動suicidal actionの自伝的スクリプトを聞く，
c) 中性的なスクリプトを聞く，
の3条件。
はじめはスクリプトのモード。ついでイマジネーションのモード。

→

a)+b) - c) の比較で，
左DLPFC(BA46)，右前頭葉前野前方(10)，左MPFC(6)のactivationが↓。
　※いずれのモードにおいても。
右海馬傍回，右楔前部(19)，左中側頭回(4)，小脳のactivationが↑。

b) -a)の比較で，
左MPFC(6)，右前帯状皮質(32&6)，左海馬(35)のactivationが↑。

活動のパターンは，
PTSD患者のscript-driven imageryの研究のそれに似ている。

　＊

To our knowledge this is the first neuroimaging study investigating
the neural correlates of script-driven recall of suicidal crisis.
だそうだ。
そうそうできないでしょう。

いわんや「遂行中」をや。

そして
デザイン上当然のことながら，within-subject designである。