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02 sept. 2010

NPJC100902

自分レジュメ作って発表させていただきました。
構成の障害について。

追記しました(9.4)

Lack of awareness for spatial and verbal constructive apraxia

いかんせん構成障害は私の卒論~修士前半までの研究テーマでしたから,
思い入れたっぷりなんです。

1) 構成障害は,視空間性のマテリアルに限定されるわけじゃなく,

2) 構成障害患者の「意識の欠損」に関する研究。

「古典的神経心理学」論文。
イタリアだし。

レジュメ↓
「npjc_20100902.pdf」
...おおざっぱです。

1) に関しては,非空間的な言語性で構成の必要な課題においても障害が認められるから,
構成障害のcoreは,supramodalであろうと主張。


2)に関しては,どうもタイプはふたつあり,
お手本と,構成された結果の誤りとの相違に気づかないタイプと,
相違には気づいているがうまく修正できないタイプがあり,
それらのメカニズムは異なっているかもしれない(少数例ながら病変部位を比較すると違いがある)。

そのあたりを,実は即興で図説したのが
この「図解」(↓それなりに好評だった?!)

Img_0616


 *


自分が発表者だと,議論の内容を細かく記録してなくて(まいあがっていて?!)。
こんなディスカッションがあったかな。順不同。


・ 意識の欠損については,とってつけたような研究になってる?
  (それが最初から狙いなら,もう少しケース数を増やさないと...)

・ 症例ごとに課題ごとに障害の有無や程度は相当まちまち。
  当たり前のことだけど,それが難しい(つまり「グループスタディ」の弱点)

・ たしかにWAIS積木模様などをしていて,「えーこれで終わり??」には遭遇する。

・ 群指数 知覚統合(PO)が低いと言葉がどうのこうの...という記述がマニュアルにあって
  なんでかなーと思ったが,こういうことと関連があるのか。

・ MMSEの描画で,「えーなんでそこでそっちに行くかー??」にも遭遇する。

・ いったん「描いた」ということを切り離して,たとえば1週間後にお手本と描かれたものを
  並べて呈示して異同判断させたらどうなるのだろうか?

・ どうも頭の中に表象されるものというのは,
  お手本→「描く前の」イメージのようなもの
   と
  「描いた後」のイメージのようなものと,別なのかもしれない。

・ 自発描画というタスクもある。自転車描ける?→なかなか難しい。採点もできるぞ。

・ Rey複雑図形ではない別のタイプの「複雑図形」。Taylorとか。
  ...LezakのNeuropsychological Assessmentに載っている。

・ このモデル,実は「構成」に限定しないで他の「モニタリング的な何か」に意外に汎用的かも。


 *


右損傷対左損傷とか,前頭葉損傷対後部損傷といった古典的な知見の紹介もちょっとした。

絶対に私の卒論は卒論は読ませられないぞとか。


もっと早く終わってしまうかとおもいきや,時間はめいっぱい使われました。

久しぶりに発表して懐かしい気分にも浸りました。あれこれ。

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