10神経心理学-03
スプーンの絵がうまく描けなくても
(そういうなら君らフォークを描いてみろよー)
授業はできる。
前回触れなかった,座標の話をちょこっと補足。
この論文をもとに。
(心理学類生は2学期に「基礎実験」で5因子性格検査は体験しているはずなので)
*
知覚型[統覚型]視覚性失認→(統合型視覚性失認)→連合型視覚性失認。
(ventralな)同時失認や視覚性失語。
相貌失認,純粋失読,街並失認,身体部位失認,色彩失認,akinetopsia。
...種々の視覚性「失認」が存在することをお伝えする。
その後,知覚の変容(変形視や逆転視や視覚性保続)。
そして検査のこと(VPTAを例に),まで。
*
教室に存在するが,それがどういうものか知っているけど名前を言えない
(疑似「視覚性失語」状態)
または
何なのかわからない(疑似「視覚性失認」と流れではいいたいところだが,記憶が形成されていない)
そういうモノが教室に存在する。
「それはね,OHPっていう装置で,こうしてパワポがなかったころには...」
まさかOHPの名前を教えその用途を昔話のように説明するとはね。
隔世の感。
*
コメントカードを読むと,
失認よりも「視覚性保続」に注意を引かれた方が何人かおられたもよう。
「先生(ワタクシ)が次の4限や5限や帰宅後もずっと時間的に視野の片隅に見える(ような)」
(palilalia)
「先生(ワタクシ)がたくさん,何人も見える(ような)」
(visual illusory spread)
と説明してみたことへのリアクション↓今回は3枚とも女子学生さんたちでした。
※「先生がたくさん見えたら楽しそうです。」
※「4限になっても先生が目の端に見えたり,先生がいっぱい見えたら,
楽しいですけどこわいなと思いました。」
※ 「視界に先生が常にいてくださったら一人暮らしもさみしくないかもしれませんね。」
→まあね,正直恐いと思いますよ。
語りかけても反応してくれないと思うし。
*
ブラインドを下げて授業をしている2C404教室から「中央図書館」の方向を指さすのは
難しかったようで。
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