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09 févr. 2011

10神経心理学-18

どうやら半数近くの人たちは
「意欲低下・自発性低下」っぽくなっちゃうらしいが...

CAS(標準意欲評価法)の質問紙に回答していただき,
自己採点してみてもらったのですが。
「カットオフ値」以上の得点の人たち多数...
(点数が高いほど意欲自発性↓と解釈するところがちょっとややこしい)

なんでしょう。
彼らのここ数週間を反映しているのでしょうか。
この授業に対する「意欲・動機づけ」の程度を反映しているのでしょうか。
回答してもらう前に告知した「期末試験」に関する何かが反映されているのでしょうか。


 *


アパシーのことをまずしゃべりました。抑うつ症状との対比で。
アパシーの,脳神経科学的な「説明」
 (あえて「心理学的」にしないところがミソです;でも「スチューデント・アパシー」は少し話した)。
行動的な減少/認知的な減少/感情的な減少...
皮質(前頭葉)―皮質下(大脳基底核-視床)ループのあれこれを交えて。
そしてここで初登場する「神経伝達物質」のドーパミン。

他には,無為abuliaとか,クリューバー・ビューシー症候群とか。


 *


そして「腹側被蓋野」や「側坐核」についても...
 (★今回もまた,nucleus accumbens→すんなり「そくざかく」って出てこなかった;
  報酬にご縁がないのでしょうということを改めて自覚せざるをえない)
 (「脳単」補充)

このあたりはイメージング研究のお世話にならざるを得ないですね。
報酬ってなんでしょう?!
なんでもありのイメージング研究をつまみ食いで紹介す。

最後に,「依存」について喋り。


「この後,会議なんだよね~」とグチをこぼしてみた(授業後の予測的な意欲低下の宣言)。


 *

こんな感じのコメントをば頂戴する。


・ (やっぱりというかなんというか)
  意欲評価質問紙スケールへの反応や「アパシー」についてのコメント多し。
・世の中の人はそんなに意欲的ではないと思います! (←そのとおりだと思う。俺もな)
 
・ 魅力的な人や食べ物は脳を刺激する/報酬なんですね!
・ イケメンを見るのは報酬なんですね!
・ 私もRomantic Loveしたいです
  (→どうぞみなさま,報酬を追求してくださいませ!)

・ 精神的なものを,生物・化学(?)っぽいことで説明できるのが面白いです。
  (→この授業で意欲動機づけが↑のようでなにより)

・ 先生でも部位の英語名わからなくなることがあると聞いて,何だか安心しました。★
  (→精神分析学的観点から,抑圧されているんだと解釈しています笑)

・ 「会議がんばってください」×5名
  (→みなさまに外的に動機づけられたおかげで,会議には出席しましたおかげさまで;
   でもね。ひとついいことを教えておくと「会議ではがんばらない」ことも必要なんだな。
   大人になれば,わかるときがくる)


・ (そして...)
  ポジティブ感情を喚起し動機づけが高められる,
  シーズン的な「食品」をこっそりと頂戴しました!!どうもありがとう!!
  今期第一号を記念して記しておきますです。

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