110220[mz1] Cogn. Ther.Res. 35-1

4本捕獲。

110220[mz1]-1 looming vulnerability; looming of contamination; contamination fear; OCD
Looming Vulnerability:
Incremental Validity of a Fearful Cognitive Distortion in Contamination Fears

"Looming vulnerability is a cognitive vulnerability for anxiety syndromes that
pertains to a tendency to construct dynamic expectations (i.e., mental scenarios)
of negative events as progressively increasing in danger and rapidly escalating in risk."
その全般的なlooming vulnerabilityと，（特定の）汚染loomingが
汚染恐怖の強さに独立した影響を与える。

110220[mz1]-2 social-problem solving; depression; diary
Social Problem-Solving and Depressive Symptom Vulnerability:
The Importance of Real-Life Problem-Solving Performance

MEPSという課題のパフォーマンスや
（対人場面における）「リアルライフ問題解決」能力（日誌で）が
3ヶ月後の抑うつの程度を予測する。のはいいのだけれど，
それはこれまで使われてきた社会的問題解決尺度よりもよく予測できる。
（※その「仮説的な」「尺度得点」よりも，「能力」に光を当てましょうということのようで）

110220[mz1]-3 cognitive biases; depression; eating disorders
Cognitive Biases in Depression and Eating Disorders

「抑うつ症状」と「摂食障害症状」と認知的バイアス（注意バイアス，潜在連合）。
→それぞれの症状と，障害特異的な潜在連合には有意な相関がみられる（注意バイアスは×）。

110220[mz1]-4 OCD; impulsivity; excessive responsibility
The Interaction Effect of Impulsivity and Responsibility in Relation to Obsessive–Compulsive Symptoms

衝動性（BIS-11質問紙と，Stop Signal Task：SSTのパフォーマンスで測定）と
「過度な責任感」（質問紙）がOCD症状に与える影響。交互作用は？
→BIS-11の「注意衝動性」と「過度な責任感」はOCD症状に関連するが，
　SSTとBIS-11およびOCDには関連が見いだされなかった。
　でも，
　「注意衝動性」×「責任感」，「SST」×「責任感」の交互作用はそれぞれ
　OCD症状を予測するのに有意であった。

　＊

そろそろ本気で，このような
アナログスタディ（認知寄り）臨床心理学的論文を読む会をしたいなー。
学類「臨床心理学実践演習」を私のところで，という人がいれば
一番てっとりばやいのだけど。どうですかみなさん？
かつての経験では，これすごくいい学習になると思うんだけど。お互いに。

現れなければ，
こっちも「演習」（神経心理学，ではなく）授業にしてしまうということも考えよう。
隔年開講とか。

院生のなかにそういう人たちがいれば，"C"JCでもよし。