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09 avr. 2011

110409[mz1][bx1] "near space"と閉所恐怖

間に "pseudoneglect" を入れるという,
へぇ~な論文。

110409[mz1][bx1]-1 near/peripersonal space; pseudoneglect; claustrophobia
Near space and its relation to claustrophobic fear


「近い空間(=ペリパーソナルスペース)」において,健常者に線分二等分課題を課すと
中心の位置がやや左にずれる現象("pseudoneglect")が知られている。
これは「遠い空間」では右(中心寄り)に移動する。

これらの個人差を測定すると,その対象者の「近い空間」/「遠い空間」の感覚,
その人にとっての「近い空間」の範囲をとらえることができる(ことになる)。


で,そのようにして測定された近い→遠いへの「右方向へのシフト量」と
閉所恐怖の程度との関係をみると,
シフト量の少なさは有意に閉所恐怖度の高さを予測していた(回帰式)。
※「腕の長さ」もシフト量の少なさ(「近い空間」の範囲)に関連していたが,
  「腕の長さ」と閉所恐怖度には有意な関連はみられなかった※


つまり,
「近い空間」の範囲が大きいほど,閉所恐怖度を高く報告する
(閉所恐怖が高い人は,「近い空間」の範囲が大きい?!)


 *


話はわかる。
その「近い空間」を 定量的に 測定してみるというところが面白いですな。

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