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14 juin 2011

神経心理学演習11-16

身体シリーズ(その2)

熊谷さん担当。

Anticipation of body-scaled action is modified in anorexia nervosa

ここでピックアップした論文でした。

あえて,「ボディ・イメージ」じゃなく,「ボディ・スキーマ」にしているところがポイントです。

BNはどうなんだろうという当然の次の流れ。

考察に書かれていることがらからさらに推論して,
論文には書かれていないことまで思考を広げると,
・ANの期間が長い人が"Πp"(という指標★)が高い
  →発症時にΠpをみると,罹病期間の長さが予測できるかもしれない?!
・隙間を実際に通らせることでボディ・スキーマを修正できるかもしれなくて,
 そうであれば「通り過ぎる」ことで治療できるかもしれない?!

  
Πpは健常対照群でもそれなりの個人差が生じてはいるので,その個人差を生む要因なども
知りたいところ。

考えようによっては「アフォーダンス」研究ともいえるのだが,
アフォーダンスってそういえば個人差をどう考えるのでしたっけね?


★肩幅と,通り抜けられると判断した隙間から得られる指標


 *


とりわけ,女子学生さんたちが興味津々でした。あれこれ。
BMIの値とかセンシティブですなあ。

身長も体重もBMIもみんな持っている情報なので,一喜一憂というかなんというか。
(私なんて,BMIと身長を白状させられましたもん。体重は計算で求められますっ)
(で,逆のお尋ねはさすがにしにくかった)

「プロジェクタで投影する」という手法をもっとリアリティを上げる方法などを考える。


 *


あとで思いついたことだが,
「友人の誰々が通り抜けられるか」判断をさせると,
なかなか味わい深い結果が得られそうだな...


 *


ボディ・スキーマで隙間判断」...

私が放ったオヤジギャグじゃありませんよ。
でも,そういう論文だ。うまいこと言いよった。

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