110816[y][bx2] CBT for psychosis の効果をfMRIで測定する
変化の指標として,fMRIでの脳活動パターンを使うというのは説得的です;私には。
でもそれだけじゃなく。
110816[y][bx2]-1 CBT; fMRI; schizophrenia; psychosis
Neural changes following cognitive behaviour therapy for psychosis: a longitudinal study
(おーぷんあくせす)
→でありますのでご関心のある方はどうぞご自分で。
妄想に対するCBTの効果だけじゃなくって,
fMRIを用いて「どのように」変化するかも明らかにしている。
(しかもこれ,Brain という雑誌に掲載されているわけで…)
---
6~8ヶ月のCBTを受けた群は,治療後に,
表情認知課題における恐怖表情および嫌悪表情提示における
下前頭・島・視床・被殻・後頭葉領域のactivationが低下した。
(扁桃体の活動には変化はみられない)
怒り表情提示におけるactivationの低下と,psychosis症状改善に相関がみられた。
---
*
「CBTは効果があるか」「どの程度効果があるか」という
効果(の有無程度)オンリーの議論よりも,
認知課題を課してその治療前後の変化を定量的に捉えるとか,
課題遂行中の脳活動の変化を捉えるとか,
「どのように」 または 「なぜ」
CBTに効果がみられるのか明らかにすることのほうが,
むしろ大事だと思う派。
(そういう視点でないと,「絶対視」したり,応用の幅を狭めることにつながりませんか?)
だからこのような研究に関心があるわけです。
=刺激に対する反応(脳活動)に変化がみられる,ということ。
CBTは脳活動パターンを変化させる,ということ。
脳活動パターンを変化させられる他の方法があれば,
必ずしもCBTという方法でなくてもよいのかもしれない,ということ。
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