111128[mz1] 曖昧さ不耐性 と 反すう と 抑うつ／不安

「調整変数」「媒介変数★」はこのblogでもよく検索されますが，
そのお手本的な論文。

111128[mz1]-1 intolerance of uncertainty; rumination; depression; anxiety
Intolerance of uncertainty, depression, and anxiety:
the moderating and mediating roles of rumination

（調整変数面）
反すうが高いレベルであると，曖昧さ不耐性と抑うつ（DASS-D, CES-D）の関連が強まる。
反すうが高いレベルでも低いレベルでも，曖昧さ不耐性と不安（DASS-A, SRAS）の関連が強まる。

（媒介変数面）
反すうは，曖昧さ不耐性と抑うつを完全に媒介する。
反すうは，曖昧さ不耐性と不安を部分的に媒介する。

調整変数は，交互作用項を投入する階層的重回帰分析で，
媒介変数は，構造方程式モデリング（4モデルの比較）で明らかにしている。

★ときどき「仲介変数」と言われるようだが，
　不動産仲介みたいなニュアンスがあるので媒介の方がいいように思われる。
　少なくとも，ググってみると 媒介 変数としているほうが多いのはたしか。